演劇の青山「アンダーカバー」終演のお礼と配信の宣伝
演劇の青山「アンダーカバー」が終演しました。やりたいと言い出したのは自分なので、終演まで結構ずっと緊張していました。これを目標にしてたおかげで、はりのある1年でした。ご来場の皆さま、気にかけてくださった皆さま、スタッフの皆さま、ご出演の皆さま、そしてどくさいスイッチ企画さん、大沢秋生さん、本当にありがとうございました。
パンフレットでも書いたとおり、この公演を企画したきっかけは、エミィ賞グランプリ2023で優勝したことです。
これを思いついたのは去年12月、どくさいスイッチ企画さんと話してたときです。自分はせっかちなので、そこからすぐに大沢さんに相談。次のように計画をたてました。
5月くらいに30分の作品を数人で作ってみる
手ごたえがあったら、年内に60分くらいの作品を単独公演でやってみる
まずは5月に30分作品をつくってみようと、是常祐美さん、長橋秀仁さんにお声がけし、「カバー」という作品をつくりました。
お二人にお声がけしたのは、俳優として凄い人たちっていうことも当然ながら、お人柄がよくて、初の試みでどうなるか分からん感じでも頼れそうだから。最初から甘える気まんまんでして、それはすいません。
5月の「カバー」はカゲキという、演劇を対バン形式でカジュアルに作れるイベントで上演しました。1日限りの上演でしたが、めっちゃウケたので、年内の単独公演を考え始める。
まずはチーム作りから!と、あらすじをどくさいスイッチ企画さんにあげてもらって、キャスティングを考える。役のイメージに合ってて、面白くて、初の長編でどう転ぶか全然分からん創作環境でも面白がって参加してくれそうな徳の高い人・・・ということで、桐山泰典さんとマナカさんにご相談。OKをもらって、「アンダーカバー」の座組の形ができました。
この文章の目的
ここまで書きましたが、このノートの主な目的は、
「アンダーカバーを配信で見てほしい」
ということです。その一心でこのノートをしたためています。見てほしい理由はたくさんありますが、脚本のどくさいスイッチ企画さんが分かりやすくまとめてくださったので、まずはこちらのノートをお読みください。
私からは、どくさいさんのあげておられる理由「⑥作るのに凄く苦労した」という点について書きたいと思います。なぜなら凄く苦労したからです!
9月から10月頭にかけて、どくさいさんが原稿をあげてくれて(たぶんめちゃくちゃ忙しかった時期だと思う)、福田と大沢さんで読み、感想やアイデアをフィードバックする、ということをやりました。これがどんな感じだったかは下記引用。
私は私で、自分がやりたいと言い出して始めたことで人が、それもそもそも自分が好きすぎてお誘いした人が泣くほど追い込まれてることがめっちゃ悲しく、リモート会議後泣くなど相当落ち込みました。
大沢さんはさすがに大人で落ち着いておられ、稽古場で出た意見も含めてフィードバックしては?と提案してくださいました。稽古場で役者陣からもアイデアや感想をもらい、それをまとめて伝え、改稿・・・という作業を経て完本。
その後稽古が始まるわけですが、私は、こうなったら作品が面白くなければもう終わりだという切迫感が稽古中ずっとあり、それはもう真面目に稽古したものです。ギリギリまで疑っては試行錯誤できる最高の座組でした。本当にすばらしい役者さんたちだと思います。
本番、お客様が笑ってくれて、本当に嬉しかったです。
公演が終わって今ようやく、『「人の気持ちが分からない」と言って泣く』という文面の味わいを感じられるようになりました。すいません面白すぎる。どくさいスイッチ企画さんの書かれるテキストはやっぱりめちゃくちゃ強いです。
「アンダーカバー」配信のご案内
そんなわけで、いい大人が大人げないほどのがんばりを見せて作った作品、よろしければ見てやってください。大人げない人たちがいっぱい出てきて笑える作品になってると思います。
演劇の青山「アンダーカバー」
脚本 どくさいスイッチ企画
演出 大沢秋生
出演 福田恵/長橋秀仁/是常祐美/マナカ/桐山泰典
(作品紹介)
葉月産業株式会社の社員、赤木には夢があった。しかし赤木の思いをよそに、突然やってくる季節はずれの新入社員。この新人、何かがおかしい・・・!新人の登場をきっかけに狂いだす職場の歯車。回らない業務、回せないPDCA、なぜか回るカメラ。暴かれる正体。果たして赤木の夢は叶うのか!?
演劇の青山がお届けする、日常と実存がぐらつく波乱のオフィスコメディ。
配信チケット
料金2,000円/上演時間85分
販売期限 12/14(土)14:00まで
視聴期限 12/14(土)16:15まで ※何度でもご覧いただけます
取扱 観劇三昧