【かぞく旅】2022年8月 島根・鳥取の旅
2022年の夏休み。2年連続、コロナ禍により都内から出られていない。
県を跨いでの移動がやや緩和されてきたので、来年は長男の受験で旅に出る時間はないだろうから今年は動きたい。
子供達→水木しげるロードに行きたい
保護者→石見銀山に行きたい
ということで、2泊3日島根鳥取の旅。
水木しげるロードは私もずっと気になっていた。鳥取はほぼ四半世紀ぶり。水木しげるロード、1993年に誕生だから私の大学生時代には既にあったのだけど、四半世紀前は四国から友人と車で鳥取まで行き蟹を食べて鳥取砂丘へ行き四国に帰った。
1日目 東京→島根
まずは羽田で朝ごはん。
2年半前のことなので、というか、店名を意識せずに入店したので、店名を失念。多分、Ristorante 三本珈琲店。
モーニング食べられて長男も次男も食べたがるお店を求めて歩いてたら行き着いたような気がする。モーニングではなかなか出会わないとてもおしゃれな盛り付けだった。私がおしゃれモーニングをしたことないだけかもしれない。
お腹を満たして、羽田空港から出雲空港へ。
出雲空港でレンタカーを借り、出雲大社へ向かう。レンタカーの旅はおそらくこれが最後だ。
今後は公共交通機関を駆使して旅を楽しむ。
朝ごはんから3時間しか経っていないが、混む前に早めにお昼ご飯。
そば処 出雲えにしさん。
ここは三色割子そばを、と思ったけど、鴨を食べたくなったので私は鴨せいろ。家族の誰も割子そばを食べていなかった。各々食べたいものを食べる。
伊勢神宮に行ってスサノオの破天荒ぶりを知り、スサノオの子孫の大国主神がご祭神ということで、一度は来てみたかった出雲大社。
天気が良くて、自然豊かだからかもしれないけど、なんだか空気が澄んでいる気がする。
大国主神が縁結びの神様とされる由来が諸説あるようで、果たしてどれが本来の由来なのか分からないけど、まぁスサノオの子孫だしねぇ、という、現代だったらなかなかの破天荒っぷり、という説もある。
縁結びはある意味縁切りでもあるし、突き抜けた神様だからこそ叶えられるご利益がある気がする。
まず見えてきた拝殿のしめ縄を見て、出雲大社の有名なしめ縄はこちらかと思ってしまった。
拝殿の奥に御本殿が御設営されている。1744年(延享元年)に御設営されたようで、昭和27年に国宝に指定されている。
神祜殿(宝物殿)も見学。とても良かった。
駆け足で見ちゃったのは勿体なかった。子供が巣立つであろう10年後くらいに、改めてゆっくり来てみよう。
こちらの大注連縄が出雲大社の有名な大しめ縄、だと思う。
先日職場の同僚と出雲大社について話していたら、拝殿のしめ縄を有名な大しめ縄と思って神楽殿に辿り着いていない人がいた。拝殿のしめ縄も立派だから間違えるのも無理はない。
取り付け方が出雲は逆、ということを、この記事を書きながら知った。予習して行かないから、現地で認識できていない。
しめ縄の取り付ける向きを気にしてもいなかったので勉強になったが、なぜ出雲は古来から左方を上位とするのかの理由は探せなかった。
それにしても想像以上の圧巻のしめ縄。
これが人力(+クレーン)で作られていると考えると、感動してしまう。
役目を終えた大しめ縄は森へ安置され、土に還るらしい。
参拝を終えて、お茶したことは覚えている。
暑かったからか、詳細を思い出せない。
出雲大社らしいお汁粉と、清涼感漂うドリンク。ジンジャーエールかな。
出雲大社を後にして、1日目の宿に向かう。
ちいさなお宿泉弘坊さん。
出雲から向かいやすくて、石見銀山に行きやすくて、ご飯が美味しそうなお宿。
ご飯がとても美味しかったし、心温まるおもてなしでした。
また行きたいけど、車を運転できないと行くのは難しいかも。
個室のダイニングデーブルで頂く。
品数が多く、どれも美味しくて美しくて、このお宿を選んで大正解だったとしみじみ思った。美味しいものを食べることは人を幸せにしてくれるなぁ。
2日目 島根→鳥取
本当に素敵でもう何も言う事なしどころか期待を超えてまくってきた朝ご飯。
味も栄養バランスもボリュームも完璧だった。竹籠に盛るの、良いなぁ。
あぁ、また行きたい。
心もお腹も満たして、いざ私的メインイベントの石見銀山へ。
大久保間歩ツアーに事前に申し込んでいたので、まずはこちらに参加。
入坑するまでも楽しい。バスでの移動中もガイドさんのお話がとても勉強になった。
歴史的な背景もご説明いただき理解が深まった。
バスを降りてから歩く道のりも楽しい。
山道を歩くことが日常でないので、子供達も楽しそう。
間歩坑内は、ライトを付けないと漆黒の闇。
この暗闇の狭い空間の中で、人力で掘り進めていたとは。そしてこんなに掘ったとは。
戦国時代から江戸時代前期にかけて最盛期の日本最大の銀山。人ってすごい。
坑内を出て、再度山道を歩き、バスに乗って、出発地点の石見銀山世界遺産センターで解散。
とても良い体験だった。
ツアー参加後は、石見銀山の大森地区でお昼ご飯。
多分、ベッカライ コンディトライ ヒダカさんでパンとジェラートをいただいた。
お米も大好きだが、私はパンも大好き人間。美味しいパンに出会うと幸せだ。(美味しいお米に出会うのも幸せだ。)
ジェラートも美味しい。夏にはやっぱり冷たいものも食べたい。
石見銀山でのんびりしてから、鳥取に向けて出発。
途中、宍道湖を車窓から見ながら境港へ向かった。
2年後の夏に宍道湖を見とことを覚えているか子供達に聞いてみたけど、全く覚えていなかった。宍道湖を見たはずの翌年の長男中学受験真っ最中の時でも、しじみと宍道湖と汽水湖が結びついていなかった。興味を持たせる話ができていない私の負けかもしれない。
松江から境港に入るあたりで、中海にかかる、通称ベタ踏み坂を通過。
ここを通ることを把握していなかったので、突然見たことある光景が現れて慌てて写真を撮った。慌てていたので良い角度では撮れなかったけど、テンションは結構上がる。
境港に無事に到着し、宿泊は境港駅前のドーミーイン。
魚メインのご当地グルメも、魚以外のメニューも、多種揃うバイキングが夜も朝も食べられる。
温泉にも入れて清潔感もあり子連れ旅にもってこい。子連れじゃなくなってもドーミーインが健在ならドーミーインを選ぶかもしれない。
何周かしたけど、多分1周目の夜ご飯。美味しかった。
魚アレルギーの長男も、肉系おかずをたくさん食べて楽しそうだった。
早い時間に夜ご飯を食べ終えたら、ライトアップされている水木しげるロードを散策。
大好きな鬼太郎の妖怪たちの影絵、テンション上がりまくり。子供達も私も興奮しっぱなし。
ブロンズ像たちもライトアップされて、妖しさ増し増しで素敵だった。
3日目 鳥取→東京
もう最終日。2泊3日はあっという間だ。
時間があれば境港には1週間くらい滞在したい。
最終日の朝も、もりもり食べて活動開始。
写真見返してたらお腹が空いてきたな。全国のご飯が美味しいドーミーインに泊まりに行きたいな。
まずは水木しげる記念館へ。
推し妖怪の一人のべとべとさん。
ただただ後ろをべとべと歩いてついてくるだけの妖怪。
振り向いてこれがいたら腰抜かしてちびると思う。でも可愛い。
見上げ入道か見下げ入道か見越し入道か、毎度混乱するのだけど、見ている人間が見上げるから見上げ入道。見越し入道でも良いみたい。
各地でこの妖怪にちなんだ伝承がさまざまあるようだ。妖怪を知るのは民俗学の学びにもなる。
直筆のサインもあり感激。
中庭も凝っていて、なんかいる。
妖怪はあちこちにいるんだなぁ。
水木しげる記念館、堪能して後にしたけど、是非とも再訪したい。何度も楽しめる記念館だと思う。
(朝ドラを見る習慣がなかったのだが、つい先日、ゲゲゲの女房を見たくなり、NHKオンデマンドで全話見たので、ますます再訪したい。)
昼の水木しげるロードも散策。夜とはまた違う雰囲気。
夜は閉まっていたお店が開いているし、妖怪が出てきづらい活気がある。
水木しげるロードの目玉スイーツの目玉のおやじ饅頭。
おやじさんの頭(目?)を食べると思うとなんかアレだけど、普通に美味しい饅頭だった。
水木しげるロード、次回は公共交通機関で、また来るぞ、と心に決めながら、お土産のお菓子を買いに少々ドライブ。
(混雑して渋滞しているであろう)砂丘まで行く時間はなかったけど、鳥取に来たら行かねばと思っていたすなば珈琲にも行けた。
帰りの飛行機まで時間がたっぷりあったので、湧くわく天然温泉ラピスパで遊んだ。
こんなこともあろうかと、水着を持ってきていた。活用できて良かった。
プールで、次男はどこでどうなったか分からないけど、足の裏を切り結構な量の出血をしたため、プールは程々で終了。その後から次男の足の裏の状態がずっとボロボロなんだが、両足とも等しくボロボロなので、プールの傷は多分関係ない。
プール後、ラピスパ内の食事どころで夕飯を食べて、米子空港から帰京した。
2泊3日と、これまでの旅行に比べると短めの日程ではあったけど、かなり充実の内容の旅だった。
子供達は水木しげるロードのインパクトが強過ぎて、そこしか覚えていないかもしれないけど。学習を兼ねて旅行して、後々「これはあの時の…!」とか思い出してくれないかなぁ、なんて思うのだけど、これは親のエゴだな。
家族旅行の計画を立てるときは、家族みんなが楽しむ旅、がテーマだから、良い旅だった。
子供がこれからも成長して、旅の形も変わっていくと思う。
子供達との楽しい思い出が、たくさんの場所に出来るといいな。