寝る前のくだらない会話

「電気消すよ〜」
「はーい」

お互いの部屋から、電気を消すスイッチの機械音が鳴り響く。

遠距離恋愛で、毎日のように通話している私たちの会話は、くだらないことばかり。

中でもくだらないのは、寝る前の会話だ。

🎃:筆者
ぷきんの由来がパンプキンだから
🦄:筆者の彼氏
彼がおとぎの国のお姫様だから(大嘘)

ある日

🎃「朝起きれない〜」
🦄「それはやっぱ枕じゃない？」
🎃「枕かぁ〜。どんなのが睡眠に良いの？」
🦄「え？知らない」
🎃「…」

🎃「良い枕選びに行きたいね」
🦄「行きたいね〜」
🎃「良い枕買ってくれない？」
🦄「…えっ？」(とびきり可愛いとぼけ声)
🎃「良い枕、買って欲しいな」
🦄「…えっ？」(とびきり可愛いとぼけ声)

🦄「じゃあ良い枕買ってあげる。その代わり、俺にはアラジン買って？」
🎃「え、アラジンってプロジェクターのやつ？あれ結構いいお値段だよね？」

🦄「うん。でも、ただのアラジンだよ？🎃のは"良い"枕だけど、こっちは"ただの"アラジンだよ？」
🎃「いやいや、アラジンはただのプロジェクターじゃなくて、良いプロジェクターだよ」
🦄「え、でもただのアラジンだよ？良いアラジンじゃなくて、ただのアラジン」

🎃「え…いやでも、🦄は社会人だよね？私まだ学生なのに、良い枕の代わりに高いプロジェクター買うの？」
🦄「うん。でも、良いアラジンじゃなくて、ただのアラジンだよ？」
🎃「いやだから、アラジンがそもそも良いプロジェクターなんだって笑」
🦄「笑笑」

別の日

🎃「ナイトキャップ使うようになってから、髪サラサラ！笑っちゃうくらいサラサラ！」
🦄「いぇーい」
🎃「はっはっはっ」
🦄「笑ってる…」
🎃「笑っちゃうくらいサラサラだからね」
🦄「…」

本当にどうでもいい、くだらない会話。

でも結局こういうのが1番幸せで、思い出で、別れた時に思い出して泣くやつなんですよね。
おわり。