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三人産むっていうことは

なんだかちっともうまくいかないな、と思う日がある。

人手と時間が圧倒的に足りない。
なんでこんなに足りないのか。

例えば昨日。
まずは、なんとか全員を学校または園に納めた後、土曜いっぱいまで見越した食材の買い出しに行く。
銀行で記帳と残高の確認をしていたら電話が鳴って、某所から「書類を早くつくってね、あと別件の書類も取りにきてね」と連絡が入る。
ああそうか、あれがまだだったか、やっちまったなと思いつつ、車を走らせ書類をピック。
そこでふと、息子の園庭履きが小さくなっていたことを思い出し慌ててハンドルを園指定の靴屋に向かって切る。
無事に18㎝の白い運動靴をゲットして「もうなんにも買うものないよね」と頭の中をぐるんと見渡したら、あった。
パンツだ。末っ子のトイトレ用のパンツ。
一昨日の降園時、「末っ子ちゃんも明日からパンツを持ってきてください」と言われたのだった。3枚。
3月生まれだからもう少し先になるかと思っていて油断した。
今日のところは長女の小さくなったパンツを寄せ集めて3枚持たせたのだけど、明日の分がない。
どうしよう。西松屋は今から行くには遠い。立て込んでいるお仕事が色々ある。ああそうだ、今朝行った大型スーパーにはちんまりとした衣類コーナーがあったよね、子供の下着も置いてたよね、ともう一度来た道を戻ってスーパーへ。が、生憎パンツは100cmから。まじかよ。
明日は先生に、用意ができずにすみませんというよりほかない。いいんだ別に。そういうこともある。

帰宅したら11時30分。
早めのお昼ごはんをかきこんで14時までが勝負とPCに向かう。
14時を過ぎたらそこから魔の時間が始まるのだ。

もちろん2時間なんてあっという間。
確認の電話やライティングや書類作成をして、どれもなんだか中途半端なまま、まずは息子のお迎えに行く。
ここで出遅れると長女の帰宅までに家に戻られないし、息子のサッカー教室にも間に合わなくなる。ここが肝心。
息子を速やかに回収して、自宅に戻る途中で長女を発見、ピックアップ。
「あのね、はな(仮名)ちゃんとね、月曜日に遊ぶ約束してねどーたらこーたら」
つまり長女は、私と面識のないはなちゃんのお母さんと私が連絡をとられるようにと、はなちゃんの自宅に寄って、はなちゃんのお母さんからLINEのIDと電話番号を書いてもらった、ということらしい。
ちょっとどんな方かも存じ上げないし、急にLINEするのも私、とても勇気がいるのだけど。動揺してしまう。
はなちゃんの家はすぐそこだというので、ハンドルを切っていったんはなちゃん宅へ。事情を確認して、では月曜日に送り届けます、とお話をして、サッカー教室。

息子を降ろして、長女を今度はかなちゃん(仮名)宅へ送る。
インフルで延期になっていた放課後のお約束を消化しに行った。
かなちゃん宅は幼稚園のすぐそばなので、長女を降ろして、今度は末っ子のお迎え。未満児さんは降園がなぜか少し遅いのでお迎えが二回になってちょっと困る。

末っ子を車に乗せたら、息子のサッカー教室へもうお迎えの時間。最後の5分ほどだけ見学して(末っ子が「ちっち」というので正味は2分ほど)、車に乗せる、はずがうまくいかない。居残り練習を自主的にやるルーチンなのだ。30分ほど球蹴りをしたら、車に押し込んで、次は長女をお迎えに。来た道を戻る。

一緒に宿題をして、持参したおやつを食べて、一緒にピアノを弾いて、笑顔でバイバイ、のはずがなんか喧嘩してる?の?玄関先で?まじ?
バナナ味のハイチュウをあげるとかあげないとかで揉めているらしかった。
ごめん、時間もないし、「もう遊ばない!」とか勢いで言ってる長女も「め!」だしでぴしゃっと叱った。ら、こじれてしまった。
長女は大号泣してしまうし、かなちゃんもつられて泣いてしまった。
親同士はもう謝り合うばかりだし、かなちゃんのお母さんも下の子のお迎えがあるし、とりあえず泣いている子どもたちの事情を聴ける範囲で聴いて、なんだか仲直りらしいことをして、あとでLINEするね、と言ってお互い車に子どもを押し込んだ。

もう17時半過ぎ。やばい。夕飯の支度が何もできてない。
こんな日はあれだ、デリのお店でお弁当を買おう、とそちら方面に向かって走っていると、息子。
「よるごはんはうどんがいいなぁ!」
「うどーーん」
加勢する末っ子。
何でも揃うとってもおいしいそのお惣菜やさんに、生憎うどんはない。
察しておくれと分かりやすく狼狽して見せたのだけど、元気なうどんコールは鳴りやまない。こんなときは説得するよりうどんを買ったほうが早いのだ。
ハンドルをスーパーへ急旋回する。

せわしなく伊勢うどんとタレと小松菜と揚げを買って、帰宅。
はぁ、と一息つきたくなるのをぐっとこらえてお風呂にお湯をためて、なべにお湯を沸かす。
長女と息子が疲れたのか寝室に行こうとするのを必死で止めて、お風呂に入るよう言って、ふと足元の末っ子を見たらおしっこを漏らしていた。
そうだ今日はおパンツだった。
急いで服を全部脱がせて、このままお風呂場でシャワーしちゃおう、と思うのだけど、2歳は逃げる。
コンロの上ではあたためなおしている昨日の煮物と、うどん用のお湯がぐつぐつ煮えていた。
2歳をいったん保留にする。
うどんをせっせと開封していると、うどんを寄こせと喚く2歳。全裸。
最適解がもはや分からず、あろうことかうどんを袋ごと持たせてしまった。全裸の2歳に。
こんなの絶対間違ってる、と思いつつももうどうしたらいいのか分からない。
末っ子はうどんの袋に手を突っ込んで食べていた。
ふとキッチンカウンターに目をやると、さっき蒸したとうもろこしにも歯形があちこちついている。
ああ、お腹が空いたんだね、そうだよね。知ってる。

突然、お風呂に気が向いた末っ子を気が変わらないうちに浴室に入れて、ズボンをまくり上げて2秒で洗う。

お風呂上がりの3人を拭いたり、下着を出してやったりして、間に合わせの夕飯に。
伊勢うどんと、昨日の残り物のかぼちゃと豚肉の煮物、ぽこねんさんのrettyの記事を見て食べたくなった小松菜とお揚げの煮物。あとはミニトマトと蒸しとうもろこしでおしまい。そんな日もある。

眠たすぎる長女をいったん寝室に納めようとした20時、夫が帰ってきた。
下のふたりをお任せしてとりあえず眠すぎる長女を寝かしつける。
もう寝かしつけなんていらないのかなとも思うし、もちろん先に寝てもらう日もある。だけど、やっぱりできることなら一日の終わりは一緒にいたい。今日はずいぶんと泣いたからゆっくりふたりで話もしたかったし。

長女が寝ついたころ息子が寝室にやってきて「ママがいいんだもん」と言う。しっちゃかめっちゃかだった一日の終わりにかわいいひと言が純粋に嬉しい。ばたばたせわしないお母さんでごめんね。一緒に歯磨きしようね。
と一階に降りたら、末っ子が夫と一緒にまたうどんを食べている。本日3回目のうどん。もう君は好きにしてくれていい。

ここのところ寝渋りが激しい末っ子をいったん夫にお任せして、眠たい息子を寝かしつけて、20時半、あとひとりだ。
寝室で大暴れされても困るから、もう君の自主性に任せるよ、と一緒に絵本を眺めたりシールを貼ったりしているうちにお膝にごろんと転がった。
「ねんねしようか」というと「うん」。
よかった。心底よかった。
ベッドに転がしたら2秒で寝た。

はぁ、長い一日だった、と思う間もなく寝落ちして、深夜1時半、やり残した家事を思ったら恐ろしくなって階下へ降りる。
洗濯かごは山盛りだし、部屋も洗濯物もとっ散らかったままだ。
子どもたちの持ち帰った荷物もチェックできていない。
立て込んでいる仕事がいろいろある。明日にもち越している場合じゃない。

あぁ、なんだかなぁ。
今日もけっこう頑張ったと思うんだけど、どうしてこんなにこなしきれてないのかなぁ、と洗濯物を畳みながらちょっぴりやるせなくなった。
こんな日もあるよね、と思う反面、こんなじゃない日ってありましたっけ、とも思う。
お金をなにに使ってるかって、時間と人手を買うことだよ。ほんと。
それでもこの有様だ。

こんな長いnoteを書いている場合じゃないのはじゅうぶん分かっているんだけど、「子供最低3人くらいは産むように」なんて言われたらどうしたって書いてしまうよね。
あらやだ、夜が明けちゃう。

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ハネサエ.
また読みにきてくれたらそれでもう。