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あのね、ちょっとしたご相談

noteを書き始めていつの間にか1年以上たっている。
更新頻度はとても低いのだけど、細々と書いていたらいつの間にかそれだけの時間が経っていた。

キャパシティが人さまの8,000分の1くらいしかないのに、私には3人も子どもがいて、加えてどちらかと言えばワンオペ気味なのでつまり日常生活のほとんどがぱつんぱつんだし、テンパっている。
そんな中でnoteを書くのはよほど工夫しないとできなくて、ちょっと日々が立て込むと簡単に離脱できてしまう。

いつだって、noteからいなくなるのは簡単すぎるほど簡単なのだ。

それでもnoteを書いてこられたのは読んでくれる人たちや、コメントをくれる人たち、仲良くしてくださる人たちがいるからなのだけれど、もうひとつ私の個人的な願望があったからだ。

「ちゃんと書く仕事がしたい」

末っ子が1歳を迎えたあたりにそんな願望がむくむく顔を出して、とりあえず夫の勧めでアカウントをつくった(けど放置していた)noteでなにかしらを書くことを始めた。
身近なできごとだったり、ずっと思っていたことだったり、とるに足りないことだったり。それまでお仕事で書いていたSEO記事とはちがう、「自分が書きたいこと」を書いた。

noteをちゃんと書き始めて2か月後、初めて取材のお仕事を頂いた。
それまでのSEO記事とは比にならない単価で、その金額というより、それだけのバリューのお仕事に触れられることが嬉しかった。

その後、単発でぽつんぽつんと取材のお仕事をさせてもらいながら、noteを書いていて、「noteで書いているみたいなエッセイってお仕事にはならないんだろうか」とぼんやり思うようになった。
けれど、思うだけで、「そんな都合のいことそうそうないよね」と簡単に蓋をして、日々に追われることで忘れようとした。
なにせ暮らすだけで手いっぱいだから、叶いそうもない願望なんて持つだけ邪魔になる。叶わないフラストレーションに苦しむくらいなら持たないほうがよっぽどいい、と長い子育て生活の中でそう思う癖がついていた。

ところが、2019年が明けたら、私はエッセイを書いてお金をもらっていた。
2019年2月のことだった。

(8今月は子達が夏休みにつき執筆はお休みさせてもらっています。ささやかな日常を集めた素敵なメディアです!)

すると今度はまたまた欲が出て、「月連載とかできたらいいのになぁ」とぼんやり思うようになった。
そして、その2か月後、こちらからの提案も込みで、2019年4月、三重県の地域ウェブマガジン、otonamieさんでエッセイの連載をさせてもらえることになった。

(第4回は私が愛するスペイン村について書いています。読んでね!!!)

さてさて、こうも続くと、やっぱり欲は出る。
「子育てメディアでエッセイが書いてみたい」と思うようになった。
とは言っても子育て界隈はいわゆるレッドオーシャンだし、しかも時間がないママが読者だから、イラストコンテンツや漫画コンテンツが好まれる傾向にある。
文字だけで勝負するのは圧倒的不利なのだ。
「今はまだ機が熟していないと思うのよね。1年後くらいにそんなことが叶うといいなぁ。頑張ってnote書くのよ」と思って暮らしていたら、子育てウェブメディアのコノビーさんからオファーを頂いた。
令和インフルを乗り越えてすぐ、5月下旬のとある日だった。

(noteで書いているようなことをほぼそのまま書いてます。たのしい)

noteを書いていただけでこんなに願い事が叶っていいのだろうか。

畏怖とともに、あとひとつだけ欲が出た。

「紙媒体で書いてみたい」

ウェブと紙ではきっと違うこともあるだろうし、紙だからこそ届く場所や、届く人がいる。そういう世界を覗いてみたかったのだ。
そう思っていたある日、子どもが園から持ち帰る子育て世代向けのフリーペーパーに「フリーライター募集」の文字を見つけた。
園から持ち帰るフリーペーパー群の中で、その冊子は一線を画していて、丁寧な読み応えのあるコンテンツが充実していた。
紙面から作り手の情熱と真摯な姿勢が伝わってくるのだ。
子育て世代のライターを希望ということ、子どものお迎えまでに取材は終わるとのこと、などが書いてあり、胸が躍って応募した。

運営の方がnoteに目を通してくださって、ありがたいことにご縁を頂くことができた。今月、その媒体での取材がある。
子どもさんもぜひ、連れてきてくださいね、とのあたたかいお言葉を頂いたので子連れ取材ができる。
実際に子どもたちの目に触れる冊子だし、とっても嬉しい。

さてさて、noteの神様がここまで私を甘やかしてくれてほんとうにありがたいし、もうnoteには足を向けて寝られない。
最初にも書いたけれど、私は要領も悪いし、加えて子どもたちに時間も体力も奪われがちなスタイルで子育て(つまり要領が悪い)をしている自覚がある。
そして、急にいろんなタイプのお仕事とご縁を頂いて、どうやってスケジュールとか子育てとのバランスとか、あれとかこれとか調整したらいいのかちょっと動揺している。だって1年前までは成分の9割は専業主婦だったんだし。
お仕事はもちろん納期があるから、それに合わせてなんとか帳尻を合わせて書けばいいのだけど、問題はnoteだ。

noteによって私の手の中にあった願望がひと揃え叶ってしまった。
つまり、さて、今、なにをガソリンに書けばいいのか分からなくなってしまった。

もちろん、日々、書きたいことは湧いては消える。
けれど持ち時間は有限で、少ないながらのお仕事もある。そして、お仕事には納期もある。
noteの優先順位ががくんと下がってしまったのだ。
noteを書き始めた頃には主婦noterってとっても少なかったからちょっとした使命感みたいなものもあったようななかったような気がするけれど、気がつけばすっばらしい主婦noterさんが山ほど現れて、「なにも私が書かなくてもいいのでは」みたいな気持ちもなくもない。
言いたいことのほとんどは誰かが言ってくれているし。

この流れ、noteやめちゃうんじゃないの、と過ったりもするんだけれど、いやいや、私、note神にもらうだけもらって逃げるわけにはいかないよね、とも思うのだ。
ここで少し踏ん張って、noteを書くことできっとまた思いもよらない景色が広がっているような気もする。

もちろん今あるお仕事が永遠に私の手の中にいてくれるとは限らないし、腕を磨く意味でも、まだまだやっぱりnoteを続ける意味も理由もあるのだけれど、どうしてなかなか時間とエネルギーを捻出するまでのギアが入らない。

けれど、やっぱりnoteを書いていたい気持ちもある。
noteのことは変わらず大好きだし。

つまり、つまり、ね、そこそこ長生きnoterが言うことじゃないのだけれど、どうやったらnoteを続けられるのか誰か教えてほしい。

みなさんの、書き続けられているコツとか秘訣とかあったら教えてほしいのだ。

みんなのガソリンはなんですか?

*問うておいて、言いにくさ満点なのだけれど、夏休みにつきコメントのお返事にとてもとてもタイムラグが生じると思うので、怒らないであたたかく受け止めるつもりでコメントくださったら嬉しい、とても。





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ハネサエ.
また読みにきてくれたらそれでもう。