シェア
ハネサエ.
2019年4月18日 11:30
三月の終わり、病床の父が危ないと連絡があった。十年ほど前から厄介な病気を患っている父はもうずいぶん前から意思の疎通は眼球でYESとNOを示すのみにとどまっている。父の急変を知らせる連絡はいくらどれだけ覚悟をしていたつもりでもやはり小さく動揺した。 父が死ぬかもしれない、ということももちろんそうだけど、両親や姉妹から私だけが遠く離れた町にいて、その空気の中にいられないことが不安で心細かった。
2019年2月2日 06:58
20代前半の頃、卵巣嚢腫を患った。下腹部が日に日に膨らんで、便秘というには大きすぎるし、下腹部ポッコリ体系だというには少し無理がある、そんな感じだった。会社の健康診断で問診の医者に「下腹部が膨らんでいるんです」と言ってみたけれど「そうお?そんな風には見えないけれど」と一蹴されてしまった。そうかな、そうか、そんな風には見えないなら大丈夫かな、とだましだまし暮らしていたけれど、何か月も経つうちに