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PMS改善のカギは「冷え」と「血流」!東洋医学から見るセルフケア法

PMSにおける「冷え」と「血流」の重要性

PMS(生理前症候群)は、頭痛やむくみ、イライラ、下腹部痛などさまざまな症状が現れる女性特有の状態。毎月悩んでいる、年々ひどくなっているという方も多いのではないでしょうか。

東洋医学では、PMSの原因は体内の「気血(きけつ)」のバランスにあり、「冷え」や「血の滞り(瘀血:おけつ)」が症状を悪化させると考えます。

特に、冷えが慢性的になると血の巡りが悪くなり、生理前の不快な症状が強まるため、冷えを取り除き、血流を促進することが大切です。

東洋医学における「冷え」と体調不良の関係

東洋医学では、「冷え」が気血の巡りに悪影響を与え、体内のエネルギーが滞る「気滞(きたい)」や、血流の滞りである「瘀血」につながるとされています。

冷えは血液循環を妨げ、子宮や卵巣の働きを低下させるため、下腹部の痛みやイライラ感、疲労感などが生じやすくなります。

特にPMS期はホルモンバランスが崩れやすい時期でもあるため、冷えを防ぐ習慣が症状緩和につながります。

瘀血がもたらす症状と改善の重要性

「瘀血」とは、体内で血液の巡りが悪くなり、血が滞ってしまう状態のこと。

瘀血が長期間続くと、月経痛やむくみ、頭痛といったPMSの症状が強まるだけでなく、皮膚トラブルや不眠、さらには冷え性の悪化を引き起こすことがあります。

血流の滞りが改善されれば、これらの症状の軽減が期待できるため、血流を促進することはPMS改善においても大切です。

冷えを改善するためのセルフケア法

冷えを改善するためには、日常生活に「温める習慣」を取り入れることが効果的です。
特に食事や日常的な温活を心がけると、PMSの症状緩和につながります。

食事で温める食材選び

体を温める食材には、血流を促進する作用があるため、毎日の食事に積極的に取り入れましょう。

  • 生姜:体を芯から温め、血流を良くします。温かいスープやお茶に加えると効果的。

  • シナモン:血行を良くするスパイスで、甘さもあるため飲み物や料理に加えるのがおすすめ。

  • 黒豆:冷えを解消し、腎を補強する働きがあります。煮物やスープに入れると手軽に摂取できます。

  • なつめ:血を補う作用があり、PMSの際に不足しがちな「血虚(けっきょ)」を補います。おやつ感覚で食べられるので、気軽に取り入れやすいです。

温活のすすめ:お腹・足元の温め方法

冷え対策として、温活は非常に有効です。体を温め、血行を促進することで、PMS症状の改善が期待できます。

  • 足湯:足湯は体全体を温める効果があり、下半身の冷え解消に役立ちます。寝る前に10〜15分の足湯を習慣にするのがおすすめ。

  • 温灸:東洋医学の温灸は、ツボに温かさを届けて気血の巡りを良くします。特に「三陰交(さんいんこう)」や「関元(かんげん)」など、下腹部に関連するツボを温めるとPMSの症状が和らぎます。

  • 温かい飲み物:冷たい飲み物を控え、白湯や生姜湯など温かい飲み物を習慣にしましょう。体の芯から温まり、血の巡りがよくなります。

血流を促進するセルフケア法

PMS症状の緩和には、血流をスムーズにすることも効果的です。食事や軽い運動で血を補い、体を動かして血流を促進しましょう。

血を補う食材とハーブ

血を補う食材やハーブを取り入れることで、瘀血の解消や体調の改善が期待できます。

  • クコの実:血を補い、目や肌を健康に保ちます。ヨーグルトにトッピングしたり、カレーなどの料理に入◎れたりするのも◎。

  • 黒糖:血の巡りを良くし、体を温めます。少量であれば、飲み物に入れるのもおすすめ。

  • ほうれん草:鉄分を豊富に含み、血を補う作用があります。スムージーやサラダに加えて摂取しましょう。

軽い運動やセルフマッサージのすすめ

体を動かすことも、血行促進に非常に有効です。運動は無理のない範囲で取り入れましょう。

  • ウォーキングやストレッチ:軽いウォーキングやストレッチは、血の巡りを良くし、気持ちもリフレッシュできます。

  • セルフマッサージ:気血の巡りを整えるツボを押すマッサージがおすすめです。特に「三陰交」や「足三里(あしさんり)」は冷え解消や血流促進に効果的です。

日々のケアでPSMは軽くできます

今回ご紹介したように、PMSの辛い症状は、冷えと血流の改善によって和らげることが可能です。
日々の食事や生活習慣に温活や血流を促進するケアを取り入れることで、心と体がより快適になるでしょう。ぜひ少しずつでも実践してみてくださいね。

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