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推せ推せ、今だ! 推しを推せ!

皆さんは今「推し」がいますか?

人によって「推し」の形は違うと思います。鉄道が好きなら鉄道、マンホールが好きならマンホール、カメラが好きならカメラ、アイドルが好きならアイドル、アニメが好きならアニメなど。「推し」とはその人が好きな対象のことを言います。人やキャラクターのイメージが強いですが、そこは対象を狭めなくてもいいと私は考えています。

私はアイドルやアニメなど典型的な推ししかいなかったので、今回はそれらが例となってきますが、皆さんは自分の立場で考えてみてください。

今回のお話の結論を言いますと、今好きなものは今のうちに全力で夢中になってしまえ!というお話です。

私は小学生の頃からもうすでに推しがいました。両親に小さなノートパソコンを貰い、推しの動画を探したりSNSの中で推し仲間を作ったりしていました。

ですが学生や子供にとって、推しとは諸刃の剣なのです。

・・・あれ、意味あってますかね?笑

どうゆうことかと言いますと、

若い人たちにとって「好きなもの」から得られるエネルギーは凄まじいものなのです。


好きな人が喜んでくれるなら・・・
好きなものが手に入るのなら・・・
好きな反応・表情・言葉・歌が聞けるなら・・・
好きなもののためならば頑張ろうと思える力が人間には備わっています。
それは正しく推しに対する「熱量」と推しから得られる「力」なのです。

特に10~20代にとって推しとは最大級のエネルギー源なのです。

しかし、それが諸刃の剣になってしまう理由は、

まさに出費です。推し活の経費です。

学生は自分のお金だけで推し活(推すための活動)を行うのは不可能に近いです。ましては未成年にとっては命取りで、私も親の脛を齧りまくりました。

アルバイトができない学生にとってお小遣いだけが頼り・・・。
でも学生にとって楽しいイベントは無限とあります。
遊ぶことが仕事なのですから。


ここで生まれるのがこういった連鎖

最大限の力を与えてくれる存在である「推し」

「推し」を推すためにはお金がかかる

学生はお金がない。とにかくない。


必然的に推しにお金をかける事をセーブしてしまうのが現状です。

私もつい最近までは「どれだけお金をかけずに推すか」という縛りをつけて推し活を続けていました。
例)1年間推しに対する熱量が変わらなかったらグッズに手を出す、など。

勿論、私と違って痩せ我慢をせず、お金がなければ稼げばいい、とアルバイトや仕事を頑張り、ご褒美として推しへお金を注ぎ込む立派なオタクも日本にはたくさんいます。

ですがこれは、痩せ我慢をしているオタクだけでなく、努力型オタクの方々にも聞いて欲しいのです。


推しは、一生いる訳ではありません。

いつかは「さようなら」をすることが前提にあるものなのです。

そして、推しが存在する時代に自分が生きていることも当たり前ではありません。


これだけは必ず覚えていてください。

推しの存在が当たり前だと思ったことはありませんか?

推しはいつでもテレビで観れるし、コンサートも次の機会でいいや、DVDも高いし買わなくていいかな、観なくてもいいかな、だって次があるかもしれない。

私はそう思って、「推しが活動休止」、「制作停止」、「自分が飽きてしまった」、はたまた「好きになった時には既に遠い存在」とショックを受けた経験が沢山あります。

この際ですので一つ一つご説明いたします。


1つ目の「活動休止」はアイドルグループ「嵐」のことです。私はファン歴15年ほどで、ほとんど生活の一部と化していたものが突然終わりを告げました。一年ほど活動期間を設けて頂いたので傷は深くなく済んではいますが、やはりとても寂しですし喪失感は今でもあります。再開を気長に待ちながら、メンバーひとりひとりの活動は今でもしっかり追っているオタクです。

2つ目の「制作停止」は音楽ゲームの「アイドリッシュセブン」というゲームです。最盛期時にはライブへ参戦するほど熱量がありましたが、声優の方が1人療養に入ってしまったためストーリーが止まってしまったのです。今でも時々曲を聴いたりして熱はまだまだあるつもりではいるのですが、やはり全盛期にもっと楽しんでおくべきだったと今でも後悔しています。

3つ目の「自分が飽きてしまった」は複数ありまして、「Vチューバー」、「アベンジャーズ」、「ヒプノシスマイク」、「ハイキュー!」、「黒執事」などなど。こちらに関しては途中で飽きてしまったものなのですが、自分が熱中していた時に痩せ我慢せず、もっと全力で楽しんでおくべきだったと後悔しています。これは自分のエネルギーになる可能性があったのに自分の理性でエネルギーを摂取しなかった、という感じですね。勿体無いです。実は、推しから得られた知識というのは意外なところで力を発揮したりするので、インプットという意味では推し活はとても効率的な活動なのです。驚くと思いますが、私は実際課題や仕事で役立った事がありますので、これは活用していただきたいです。

4つ目の「好きになった時には既に遠い存在」は「BTS」のことです。最初はK-popに対して少し苦手意識がありました。それは国がどうこうではなく、音楽の方向性やファン層に対して勝手に「怖いな・・・」という印象があって近づけなかったのです。ですが初めてBTSの曲を聴いた瞬間、惚れ込んでしまいました。あまりにも自分が求めていた音楽だったのでファンになるまで時間はかかりませんでした。ですが、私がファンになった時にはもうすでに世界のスターとなっていた彼らに、ほんの少し遠いな・・・と思ってしまったのも事実です。最初から近かったわけではありませんが、やはり寂しいと思ってしまうのは仕方がありません。

この他にも、推しが全盛期の時代に自分がいなかったパターンもあります。

こちらのパターンは「ミュージカル テニスの王子様(テニミュ)」と「ハリーポッターシリーズ」が当てはまりました。

テニミュについては現在3〜4シーズンあるのですが、1シーズン中に◯代目と名付けられたメンバーが次々と卒業・変更していくコンテンツです(2.5次元ではよくあります)。私がハマったのはシーズン1の6代目青学(主人公の学校名)だったのですが、その公演が公開されていたのは、なんと当時から10年前です。
10年の時を超えてファンになってしまったというわけです。
勿論、生で公演を見ることはできず、とても辛かったです。

ハリーポッターについても同様で、ハマった時にはもうすでに完結。最終章の映画が公開されてから数年経っていたので、語り合う仲間も限られていました。
映画版ガチ勢と自分で名乗っているのはとても虚しかったです・・・。


また、最近流行している韓国(アジア開催)のアイドルオーディション番組ではよくあるのですが、自分の推しが落ちてしまい、見る機会がなくなってしまった、ということもあります。こちらに関しては本当に辛いです。残ったメンバーに頑張って欲しい気持ちはあるものの、自分の推しはもういない、というとても複雑な気持ちを抱えながらアイドルを見なければいけませんし、自分の推しを見る事ができない喪失感は消えません。

このように様々な例がありますが、「今好きになったもの」というのは「今だから好きになったもの」でもあります。
今、好きになった今だからこそ「推し」を全力で推すべきなのです。


「今自分が推しているもの」が今自分にとって全盛期でならば、今全力で推しましょう。


「今自分が推しているもの」が同じ時代に生きているのであれば、存在していること自体が奇跡です。


「今自分が推しているもの」がまだ未熟なものであれば、あなたが育てるのです。今のうちに沢山愛しましょう。


当たり前ではないその存在を、沢山推して、沢山自分も楽しみましょう。

その活動は自分のエネルギーにもなり、知識にもなり、経験にもなります。

自分にとっても、推しにとっても、推し活とは意味のあるものなのです。それを無下にしてしまうのはあまりにも勿体無いです。

だってせっかくあなたが好きになったものなのですから。大切にしましょう。

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