なんで緊急事態宣言を出すの?
小池都知事は、何としても緊急事態宣言を出したいようだ。私にはまったく意味が不明だ。
そもそも、毎日の感染確認者の数は、コロナの状況を判断するには適当とは言えない。感染した日と検査で陽性になった日の間に、いろいろな要素が紛れ込むからだ。たとえば、検査に行った日、発症の有無、検査結果がわかってから都に報告が行くまでの日数、、、。
感染の様子を見るなら、発症日別の感染確認データの方がはるかに信頼できる。感染した日から発症するまでの間が5日前後という話だから、1月15日に発症したら、1月10日前後に感染したという予測をしてもよさそうだ。
東京都の場合は、発症日別の感染確認数をこちらで公表してる。もちろん発表日から10日前くらいまでの数字はこれからも変わる。だから今日のデータでいえば、1月20日くらいまでしか意味はない。
10日前のデータでは意味がないかというと、そんなことはない。より見えやすいように、私なりに加工してみたのが、上のグラフだ。
加工の仕方は次の通り。グラフを作ったエクセルデータはこちら。
1. その日から一週間分の確認数を足す
2. 一週間前の数字で割る
⇒ 一週間で感染者がどれくらい増えたかの比を出す。
3. 発症日の平均は4日前なので、感染した日を9日前とする。
数が1なら感染は横ばい。1以上なら増加、1以下なら減少する。
ほぼ信用できる1月15日で2だから、倍々ゲームで感染者数は増え続けている。けれどもはっきりわかるのは、増え方は減少し続けているっていうことだ。
この調子で増え方が減り続ければ、2週間後の今日あたりは、ゼロになっているわけだが、そんなことはない。昨日の確認が2万越えですからね。
でも、そのうち半分以上は10日前以前に感染したと思われる。つまり、感染拡大はまんぼうも緊急事態宣言も出していない時期から減少に向かって動いているんですよ。少なくとも東京ではね。
感染拡大のピークは昨年の12月28日前後。つまり年末の忘年会時期。
でも、感染拡大の原因が人出の多さかっていうと、たぶん違いますね。
だって正月明けの仕事始め、新学期が始まっても増え方は減り続けていますから。
つまり、感染拡大の原因は、人流でも飲み屋でもない。なんかわからない原因で感染増加し増え方は減り始めているわけです。
言いかえれば、人が何をしようが、何をしよまいが、コロナの感染にはほとんど関係がないんです。
じゃあ何をすればいいのか? 医療体制の拡充だけでしょ。
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