英語はフォニックスから学ぶべし
実は私、中学校時代は英語が大の苦手でした。中でも苦手だったのは、単語を覚えることでした。
私の中学校の先生は(たぶん今の先生の多くも)
「英単語は、つづりと発音と意味をセットにして覚えなさい」
と教えられていました。でも私は、その最初の二つ、「つづりと発音」のセットでつまづいてしまいました。
今から思うと、仕方のないことだとは思います。でも、「ちょっともったいなかったなぁ」とも思います。
というのも
「中学校で英語を学び始めた最初に『フォニックス』を学べば、つまづくことも無ければ、英語に苦手意識を持つ必要もなかった」
と今の私は確信しているからです。
フォニックスというのは、英語のつづりをどう読むのかというルールです。アメリカでは幼稚園や小学校の低学年で学ぶようです。
今の私が知っている程度のフォニックスが身についていれば、アメリカ人が知らない単語を読むように、とりあえずは発音できるようになります。そしてその正解率は90~95%くらいなのですから。
英語の「ア」は何種類?
日本語なら、ひらがなの「あ」は「あ」としか読みません。ところが、英語では「a」を「エィ」と読んだり「ア」と読んだりしますよね。しかも日本語の「あ」は一種類ですが、英語の「ア」は何種類もあります。
英語の前に習ったローマ字は日本語なので「a」は「あ」に決まっていました。ですからついつい「あ」と読んでしまいます。でも英語では「a」を日本語の「あ」のように読むことはほとんどありません。混乱して当たり前なのです。
それなのに、毎日2~3個のペースで英単語を覚えることを求められました。授業中に当てられて「あ」と読むと、当然「違う」と怒られちゃったりするわけで、、、
決まりがないことを丸暗記しなければ、ほぼ確実に間違うし、そのたびに「✕」がつくので、イヤになっちゃったのです。
そういうお子さん、今でも多いんじゃないでしょうか?
つづりと発音でつまづくと、意味までに思いを馳せることは難しくて当たり前ではないでしょうか?
私は理屈っぽい子どもだったので、なおさらでした。
英語のつづりには理屈はない?
それでも、英文法まで話が進むと、それなりの理屈がありますので、少しは苦手意識が弱まりはしました。もちろん、数学や物理のように、論理が優勢にはならないので、英語も社会も得意にはなりませんでしたが。
ともあれ私は、大人になって子どもたちに英語を教えるようになってからも、中学校の先生がおっしゃったように「英単語のつづりには理屈はないので、綴りと発音と意味をセットで覚えるしかない」と思っていました。
英語のアルファベットは表音文字のフリをしているくらいのもんだ、と思ってました。
そんな私が「フォニックス」が使えると実感したのは、40歳を過ぎたからでした。御縁をいただいて、自由の森学園の英語の先生だった川戸賢一さんにご教授いただいてからです。
本には載っていないルールがあった
それまでも、フォニックスを勉強したことはありました。でも、けっこう例外が多いなぁ、という印象でした。
ところが川戸先生に教わって、いろいろな本に書いてある以外にも、いくつかルールがあることを初めて知りました。しかも、そのルールを覚えてしまいえば、90%以上の英語のつづりの仕組みがわかるようになってしまったのです。
川戸先生式のフォニックスを、私なりの工夫を加えてていねいに教えてみたら、いろいろな成果が上がりました。ある生徒は発音問題が苦手だったのに、模擬試験の発音問題は、ほぼ満点になりました。しかも、知らない単語でも、ほぼ正解するようになってしまったのです。
英語を学ぶならフォニックスから
そんなわけで私は、小学校の5年生以上のそこそこ日本語が話せる子どもや大人が、あらためて英語を学ぶのならば、まずフォニックスを身につけることを最優先するべきだと考えています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?