高知移住日記 初級編その5(中級への道)
雨の高知
高知は雨が多いですから。とどこに行っても言われる。不動産屋、ニトリのサービスカウンター、レンタカーの窓口などなど。
確かに、最初の弾丸高知移住手続きツアーでは雨。雨の中であちこち手続きに回って、くたびれ果てた。高校の入学式も雨。極め付けは、息子が事故って学校から呼び出された日も雨だった。
確かに雨は多いけど、晴れると蒸し蒸しと暑いというよりはスッキリジリジリ暑い日が続いていた。だから、あまり雨が多い印象は引っ越ししてからはない。
しかし、ついに前線がやってくる。警報級の大雨になりそうだとのこと。NHKを見ていたら「仁淀川のダムで放流を開始したので、河口付近では水位の上昇に注意」とテロップが出た。
なんだかワクワクである。
いや、非常識だよね。でも、ほとんど台風の直撃を受けない東京に住んでいて、治水もバッチリ。よっぽどのことがないと川が溢れるなんてことはない。警報が出て怖いくらいにビビったのは数年前の10月の台風の時ぐらい。だから、命の危険があるかもしれない自然の猛威を感じられることにワクワクしてる。
いや、ワクワクしてるけど、当然ビビってる。しかもそんな雨の中、明日は息子は県大会で黒潮町まで行くそうな。大丈夫なのか。
ドキドキワクワクである。
軽自動車購入
4月の月末ギリギリ、カードの引き落としに間に合うタイミングで、退職金が振り込まれた。やっと車が買いに行ける。善は急げである。
なんといっても、高知「二段階移住」という制度を利用中で、そのために書類を書き、何度役所に行き、メールでのやり取りをしていたのだから。
車がないと県内の他の自治体に相談に行けない。
ということで、早速スズキ自動車の店舗へ。
軽自動車を購入するならスズキの車と決めていたのは、以前創業者の自伝を読んでいたから。まあ、車にそんなに興味がない私としては、メーカーを選ぶ理由なんてそんなもので十分でしょ。
自動車に全く縁のなかった私は、車屋に行くだけで緊張。入ってなんていったらいいのか。ちゃんと車は買えるのか。色々勧めてくる嫌な営業に当たったらどうしようか。ドキドキである。
自動ドアから入って、キョロキョロと見渡すと、案内らしい若いお姉さんがやってきたので、「すみません、車買いたいんですけど」という。
そうよね。車買いに来たんだから、間違いではない。
お姉さん、にっこり笑って、「おかけください。どんなお車が希望ですか」
と。
いや、そうでしょうとも。スズキさんだって、たくさんの車種を扱っているわけで。ただ「車買いたい」っていったって、わからないよね。ケーキ屋行って「ケーキ買いたいんですが」っていっているようなもんよ。
でもね、ケーキ屋だったらショーウインドウを見て適当に指差して「これとこれください」って言えるけど、車屋にはショーウインドウなんてないわけで。まあ、カタログが出てくるんだよね。当たり前だけど。でもさぁ、カタログって、実際の大きさが「体感で」わからないじゃない。カタログで説明してもらってもなんか不安。
そこは、さすが接客業、「どんな用途にご利用ですか」「車で何をしたいですか」などと聞いてくれる。ああ、この人案内担当でなくって、ちゃんとした営業さんなんだ、とちょっと安心。このお姉さんなら、難しいことを色々言わないでさっくり説明してくれそう。
そこで、自転車を乗せてキャンプに行きたいことや、部活やってる高校生の送り迎えなどもする予定などを説明。それならと、何台か候補を上げてくれて、さらには、ショーウインドウならぬお店の前に並んでいる車を見せてくれながらの説明になった。いやぁ、イメージ掴めるわぁ。
さすがに、試乗はお断り。だって、試乗してどこかにぶつけたり擦ったりしたら怖いもんね(笑)
色々説明を受けて、こちらの要望も言った結果、中古のスペーシアに決定。
装備を載せて、車検まで通してもらうので、引き渡しは5月半ばすぎということに。
私の予定が5月21日まで東京なので、車の引き渡しは22日と決定。
やっと車が手に入る。これで、移住中級者へレベルアップかな。
話を聞いているうちに、担当営業のお姉さんは、まだ仕事を始めて2年目。今日、ひょろっと入ってきたおばさんの担当をして、即日決めて即金で全額支払ったので、きっとラッキーな1件を拾ったのだと思うけど、私初心者だからね。買ってからも、何かと相談するつもり満々よ。ホントよろしく。