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【立命館アジア太平洋大学×地域科学研究所PUBLIC+チーム協働プロジェクトユネスコエコパークへ!】

「祖母・傾・大崩ユネスコエコパークが地域の住民の暮らしにどのような価値をもたらしているのか」をテーマに、
PUBLIC+が所属する地域科学研究所と、大分県別府市にあるAPU(立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 須藤ゼミ)で共同研究プロジェクトが始動しています。

プロジェクトの経緯や、研究対象である「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」についての記事は、下記からご覧ください。


10月19~20日の2日間
ユネスコエコパークエリアが地域社会に与える影響や、付加価値を探り、リサーチクエスチョンを設定するため、竹田市と豊後大野市へ視察に向かいました!

1.フィールドワーク1日目

2024年10月19日(土)。
別府市を出発し、10時半に竹田市にある宿泊施設「あ祖母学舎」に到着。

あ祖母学舎

あ祖母学舎は、廃校となった小学校を宿泊施設として生まれ変わり、地域では指定避難所としての役割があります。

PUBLIC+チームでは、竹田市とともに、「祖母山麓の愉しみ方を「あそび」を通して「学ぶ」場」というあ祖母学舎の施設コンセプトを決める支援を行いました。今回そのコンセプトに沿った立命館大学との企画が1つ実現しました。
その他にも、あ祖母学舎のグラウンドキャンプ場「TENBA」は、竹田市役所商工観光課の皆さんや、地元の若手メンバーとも作り運営されています。

(1)オリエンテーション

早速、食堂でオリエンテーションを行い、
ユネスコエコパークについてレクチャーを受けながら、2日間のフィールドワークで何を調査するのか考えます。

オリエンテーションの様子

オリエンテーションが終わった後、お昼は自分たちで竹田産のお米を炊き、
おにぎりとみそ汁をいただきました。

(2)竹田市城下町探訪

お腹が満たされ、いよいよフィールドワーク開始です!
どしゃぶりの雨だったので、予定していた祖母山トレッキングを2日目にずらし、竹田市の城下町を探訪。

城下町に並ぶ情緒ある建物や、地元の方のお話を聞き、
竹田市の歴史や文化を学びます。

古波/paisanoの店主の方から、店内に並ぶアンティークにまつわるお話を伺いました。
トラベルイン吉冨の女将さん
宿泊を通し、地域のことも知ってもらいたいという強い思いを感じました。

城下町の建物の間には、水が通っているところがあり、
祖母山などの山々から流れる水が、人々の暮らしにつながっていることがわかりました。

思わず足を止めて見てしまう、竹田の水

城下町を歩きながら、竹田に住む人との交流を楽しみ、
1日目のフィールドワークはこれにて終了です。

夜は親睦会もふくめ、あ祖母学舎でバーベキューを楽しみました!

お肉を食べてわいわいがやがや

疲れた体に焼肉とお酒は沁みますね…!
3,4年生のゼミなので、就活やこれからの悩みも語り合いながら、
楽しい時間を過ごしました^^

2.フィールドワーク2日目

(1)祖母山トレッキング

2日目は雨が落ち着いたので、祖母山にてトレッキング。

1つ1つ特徴のある木、きれいな水、かたちの違う石
ユネスコエコパークに登録されている祖母山の大自然を体感しました…!

大自然を体で感じます
足元に気をつけながら
一歩一歩進みます。

前回の記事でお伝えしましたが、
今回、トレッキングした場所は、ユネスコエコパークの3つの地域「核心地域」・「緩衝地域」・「移行地域」の中でも、「緩衝地域」にあたります。

緩衝地域は、「核心地域と移行地域の間のクッションとして、人間活動から核心地域を保護するための地域」のことです。

誰かによって整備された登山道、
トレッキングの最中に出会ったアマゴくんや、
祖母山麓エリアで活動する民間団体MMS21(Mother Mountain Sobo 21の略)が活動しています。

そういった人々によって、
トレッキングで出逢ったこの自然たちは守られているのでは?そんな気づきがあったのかもしれません。

(2)豊後大野市探訪

トレッキングによって奪われた体力を回復すべく、
豊後大野市に移動し、お昼休憩です。

昼食は、地元の食材をがつまったお弁当、「朝地オルレ飯」。

美味しそう♡

おかずの一つ一つ、素材も味も手づくり。
1つ1,000円で購入できますが、
学生の中から「これは東京で2,300円で売れる!」と大興奮。無人駅チームと値上げを検討します!
とっても美味しいお弁当で、最高でした…!

朝地オルレ飯、実は以前、PUBLIC+チームが開発に携わらせていただきました。内容は下記からどうぞご覧ください。

お弁当で満たされたお腹を携え、次の目的地、「普光寺摩崖仏」へ。

左側にある高さ20mの崖に、不動明王像と2体の像が彫られています。
遠くから見ても、迫力がありました…!

普光寺摩崖仏は、阿蘇山の12万年前の噴火による溶結凝灰岩に彫られており、高さは11.3mと、大分県内にある摩崖仏の中でもかなり大きな部類に入るとのこと。

噴火により生まれた火砕流がやがて冷え固まり、時間をかけてその土地をつくり出し、自然の恩恵を人々に与えた、人と自然が共生してきた歴史を感じました。

(3)竹田市長と面会

プロジェクトでは、学生目線による祖母・傾・大崩ユネスコエコパークの付加価値をふまえて、竹田市・豊後大野市・大分県へ提言(研究発表)を行う予定です。

豊後大野市から竹田市の城下町交流プラザへ移動し、
今回は、竹田駅開業100周年記念イベントに参加されていた竹田市長と面会する機会をいただきました。

市長から学生へエール

各チームから市長へ、今回のフィールドワークでの気づきやこれからの研究について報告しました。

最後に市長とパシャリ。
今回のフィールドワークはこれにて完結です。

祖母・傾・大崩ユネスコエコパークのロゴマークが載ったタオルとともに

3.フィールドワークが終わった後、これから

次のフィールドワークは11月25・26日を予定しています。
それまでは、毎週金曜日のゼミで、データの収集・各チーム進捗確認を進めていきます。最終的には市長への政策提案の予定です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
次回の記事もどうぞお楽しみに~。

PUBLIC+チーム内林


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