vol.16 早稲田の学生は、DS経営企業に就職します③ー就活生は、企業のここを見る!
皆さんこんにちは!今日も、お越しいただきありがとうございます。
前回と前々回、早稲田大学生はDS経営企業に期待し、意志を持ってDS経営企業を選んだということを明らかにしてきました。
今回は、得られた定性的なデータを定量的なデータに変え、学生が新しい経営に期待するようになった根拠をお見せしていきたいと思います!
就活生は、企業選びでここを見る!
早速、こちらの表を見てください👇
企業選びの際に重視する理由・要因・基準を24の項目に分けたものです。ここから学生(就活生)に4つ選んでもらい、さらにその4つの中でランク付けをしてもらいます。
この24項目、順番はバラバラですが、実際はこのように分類しています。
薄いピンク色は事業全般に関する項目
濃いピンク色は投資家や株主を重要視した項目
緑色は就活や従業員の待遇に関する項目
青色は政府や社会還元を重要視した項目
黄色は役員や経営者の待遇に関する項目です。
前回、学生に行なった調査Stage.1からStage.2の間で、学生がDSを選択する傾向が高くなったことが明らかになりましたね。
Stage.1:A群もB群も通常配当のPL経営を行うと仮定
Stage.2:B群だけがDS経営にシフトしたと仮定
その選択にともなって、先ほどの項目の順位も大きく変化しました!
結果がコチラ👇
左側の数字は、Stage.1で学生が重要視していた項目、右側の数字は、Stage.2で学生が重要視していた項目です。Stage.1でもStage.2でも、もっとも重要視されていたのは「従業員への報酬・還元の高さ」です。
興味深いのは、学生がDS経営を知ったStage.2の調査ののち、「10.従業員の経営参加」や、「23.従業員と経営者の一体感やプライド」の順位がかなり上がったこと。
それに加えて、DS経営を知る前は「24.役員の厚遇」が最下位だったのに対し、DS経営を知ってからは、この項目がなんと4位まで上がったのです。
DS経営によって、働いた分待遇が上がってその分対価がもらえるなら、役員を目指してもいいかな、と学生のモチベーションが上がったことを示していると思います。
働く者たちにとって、給料が大事なことは変わりません。ここでDS経営をすることによって、さらに従業員の経営参加への意欲や、遣り甲斐やプライドが生まれるのです。
内からのガバナンス、適正分配がなされる企業に就職したいと思う学生が多いということを、経営者や政治家の皆さんに知ってもらいたいです。
そしてもう一つ。
DS経営を知る前、「19.政府に対する還元」は大切ではないと答えた学生が多かったのに対し、DS経営を知ったあとの学生は、”事業を通して政府と良好な関係を持つこと”を重点的に見るようになりました。
次回は、こちらをもう少し噛み砕いて、”政府への還元”に関するお話から始めます。