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【レコード】Otis Redding - The Best Of Otis Redding US オリジナルLP
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オーティス・レディングがレコードで聞きたくて国内盤ベストを激安で買ったがとても聴いてられない音だったのでUSオリジナル盤をゲットした。
大体のアーティストは特別収録曲あり!みたいなレアリティがなければベスト盤は値段が安い傾向にある。オリジナルアルバムに手を出せないならベスト盤は良い選択じゃないかと思う。
しかもこのLPは2枚組で25曲も収録されていて爆盛りである。オーティスのUSオリジナルアルバムは大変高いのでもうこのUS盤ベストの音が良けれは年収も爆盛りしない限り十分だ。薄盛りなのにレコードに手を出してしまったのだから仕方ない。
ジョージ・ピロスがマスタリング
購入前にDiscogsで初盤のマトを調べてみるとAT/GPの文字がある。GPはマスタリングエンジニアのジョージ・ピロス(George Piros)の頭文字で彼がカッティングしたということになる。
ただジョージ・ピロスの刻印があると死ぬほど嬉しいという感じはしない。ちょっと嬉しい!ぐらいの感じで、彼がカッティングした物を何枚か持っているが何だか低音がデカすぎでボアボアしているものもあるし、目が覚めるような良い音の盤もある。少し安定していないのだ。
しかし誰の印も刻まれていない物よりも良い音である確率が高く、とても庶民派(?)で好きなエンジニアだ。そしてこのベスト盤のオリジナルはGP刻印がないものもあるが高確率でジョージ・ピロス盤に当たる感じがする。
というわけで探すとネット通販で2000円ほどで売っていた。説明文に「レコードが欠けてるが再生可能」みたいなことが書かれていた。この円安&レコードブームでちょっと安いのはそれが理由のようだ。
まあ再生可能なら良いだろう。ということでポチってみた。
家に到着してマトを見ると見事にAT/GPの刻印がある。欠けも説明通り問題なく再生できる感じ。
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再生してみると低音が豊かでなかなか良い音だった。ベースとかドラムとか楽器にボーカルなどたぶん全て鳴る位置が決まっていて、ボーカルは右寄りから聞こえてきて統一感がある。聞いていてずっと同じ場所から音が鳴っているので退屈とも感じるが音が良いので聴いてられる。ただ高音がすごい綺麗という感じがしない。元々そういう録音なんだろうか。それにしても実に無難な音!オリジナルのアルバムはもっと鮮烈な音がするのかもしれないがもうこれでいい。
というわけで金持ちになるまではこちらで楽しむことにした。それにしてもこのコラージュみたいなジャケットはダサいと思う。