見出し画像

日本のファッションは、販売員が終わらせてる?という話??

こんにちは!
パーソナルスタイリストの沙織です。
先日、Stand.fmの音声配信を聴いていると、興味深いお話をされていました。それは、「日本のファッションは販売員が終わらせてる?」という
お話。 あ~。。それはどういうことか?と言いますと、、
一言でいうと今のアパレルの販売員は接客をしない!してくれない!という事。 確かに、、、。
何となく今のショップ事情を見てみると、『声かけてほしくない』とか
『押し売りされていいるみたいでプレッシャーに感じる』とか、
『自由に見たいんだよ』とか消費者(購入者)も思いがちで、販売員も声をかけづらいとか考えてしまう気持ちも、わからなくはない。
(販売員も必死なんだよ!頑張っているんだよ!)と味方になってあげたい気持ちもある。

私達の時代は、ハウスマヌカン(80年代はそう呼ばれていた)という絶大な
パワーをもった店員さんが服を見立ててくれた。
90年代は、カリスマ店員と呼ばれ、販売員が着るもの全てがかっこよくて
その店員さんのマネをしたい、その店員さんと仲良くなってコミュニケーションを図りたい!など、それがステータスと言われていた時代。
若い世代に販売員には【絶大な力と憧れ】があり、
【ミューズ的な存在が一般の方にフォーカスされる事】の走りだったのかもしれない。
マウジーの森本容子さんがその代表的な方。
渋谷109のマウジーは連日大盛況だった。
コロナ渦で全店舗閉店し、今はオンラインのみでの販売になったセシルマクビーの店員さんもカリスマ性があって、若い世代に絶大な人気を誇っていた。渋谷109の販売員が神!と崇めていた頃を懐かしく感じます。
それだけ、販売員さんのトークや洋服に関する知識を聞くこと、アドバイスされること、コミュニケーションを図ることが必要とされていた。
何よりも、販売員さんのブランドに対する愛や思いが本当に熱く、きらきらと輝いていた。
私の10代の頃はインターネットも何もない時代。情報を入手するには、
人から聞いたり本や雑誌を読み、写真集や映画から知識を得る。
頻繁に古着屋さんに通い、その服の歴史やストーリー、うんちくを店員さんから聞くことが、一番のインプットできる方法だった。
だからこそ、お店に立っている店員さんは憧れな存在で、絶大な力を持っていたし、その店員さんに認められたくて頑張っておしゃれしていた。

日本のファッションが衰退したのは、販売員さんが悪いわけではない。
洋服自体におもしろみがなくなったからだと思う。
流行や売り上げばかりに左右され、どこのお店にも行っても似たり寄ったりの商品しか並んでいない。ただの表面的な装飾品とでしか意味を持たさなかったり、個性もない。それでは店員さんも語りようがないし、愛情も持てるわけがない。ファストファッションが入ってきて、大量生産・低価格化し、
ただの消耗品とでしか扱われなくなってしまったからだ。

ファッションは本来夢があり、人を豊かな気持ちにさせてくれるものです。
デザイナーが色々な思いをこめて服を作る。ストーリーがあるはずです。

オンラインでの販売が主流になる中、接客のいらない人はネット通販を利用すればいい。だけど、販売員さんがいる実店舗ならではの強みや楽しみ方、
コミュニケーションを図ること、、、ここを必要とする人は必ずいるし、
もっと上質で豊かなもの作りをしていくのであれば、販売員さんが語る力は必要だし、またお客様からのフィードバッグも必ず必要だと思う。
双方が良いコミュニケーションを図れるような現場になれば、またファッションの見方も楽しみ方も変わるのではないのでしょうか??

私達パーソナルスタイリストも、その販売員さんと同様に、皆さまのお力に
なれると思います。
【服を着る事・選ぶこと】が絶対楽しくなる!と自信をもって言えるし、
もしかしたら人生観も変わってしまうかもしれません💛💛💛
I hope I can help you with your happiness.
吉髙神沙織


いいなと思ったら応援しよう!