【AI×AI】悪魔的 画像生成術~その1~【AI画像生成】
こんにちは! レプラコーンwakaです。この記事は、2つ前の記事で書いた「サイバー108銅人」ができるまでの制作裏話、第2段。今回は「108銅人のビジュアル」を作るお話です。
んで! 今回、自分はタイトルにあるような「発見」をしたのです。それは「悪魔的」とも言える画像生成のコツとなります!
使うのは「Midjourney」というサービス。
…まあ、期待せずに読んでください。
金ぴかメカで大苦戦!
今回のお題「サイバー108銅人」のキモは、なんといっても「金ピカの銅人ロボ」をどう作るかです。銅人は、恐ろしいカンフーを使うロボ。イメージは浮かんでいたので、ひとまず簡易的にプロンプトを作ってみました。
これでどうだ!
なんかプロレタリアート…というかSFの独裁国家っぽいイメージになった。
真ん中の大きいのは独裁者ロボだろうか…。
にしても、独裁者ロボって強そうね。
「いけー! 独裁ロボ! 抵抗するものは粛清だ!」(不謹慎)。
……冗談は置いておいて…気を取りなおして銅人の描画に取り掛かります。
もしかすると、プロンプトの文頭に「カンフーポスター」の指定を入れたのがまずかったのかもしれません。
AIに入れるキーワードを修正して…。
で、生成! 結果、なかなかいいところに行くんだけども、あと一歩な感じのイメージが出力されます。それは・・・
スターウオーズから抜け出したようなやつだったり…
マーベルっぽかたり…
…と、既存のイメージが強く出てしまい銅人を指定するための「言葉のイメージ」に苦労します。
既存のキャラクターに寄ってしまうのも問題なのですが、なによりみんな悪人顔じゃないのが気になります。
たぶん言葉として「仏像」を入れている(入れないと独裁者になる)ことや、AIが「ロボ」の「主役キャラ」を多く学習しているためじゃないかと推測しました。
でも、銅人はもっと「怖いもの」が欲しい。
そこで私は「とある言葉」を入れてみました。
すると…
爆誕! 悪魔的 金ぴかメカ!
でで、できたー!
これが悪魔的・金ぴかメカこと、108銅人です。
じゃーん!
左下の世紀末的なロボもイカしてるでしょ!
この画像生成に加えた単語は「Evil」。
例えば、こんな感じで使います。
はい、文頭に「Evil」をつけるだけの、頭の悪いHACKです。
するとこんな感じに!
そう、「Evil Buddha(イービル仏陀)」と入れると、こんな素敵な悪魔的仏像が出現するのデス!
それにしても「イービル仏陀」……なんて、永井豪テイストな響き!!!
面白がって、どんどん悪そうなイメージを追求していくと…かなり悪そうなイメージができました。
うわー、こいつは悪そうだ!
でも、あまりにも頭が悪い感じなのでボツ!
んで。
悪人の画像も、この手法で作ったらいい感じになった。
Evilの威力、恐るべし。
ツッコミが追い付かない「宇宙人ネタ」
さて、銅人に続いて今回一番の問題児であった「宇宙人」のネタについても解説します! 「主人公が宇宙人に連れ去られ、改造手術を施されていた」というシーン。
本来ならシンプルなプロンプトでいけそうなのですが、AI画像生成サービスのMidjourneyで「手術シーン」を描こうとすると「倫理」によって止められてしまいます。なので、ちょっとした工夫が必要でした。
この例で言うと「手術」という言葉を使わないように、その絵の中で起きていることを分解して言うとけっこう通ります。
こんな感じに…
という感じ。男のところに「手術を受けて寝ている」なんて言葉をつけてもOK。
で、こんな感じで作ってみると…
……!!?
宇宙人と、仲良く作業してる……!?
宇宙人「ここ、どうなってんすかね」
男たち「ちょっと調べてみましょうか」
みたいなホワイト企業な感じになってるのはなぜだ!?
手術されてる人も、どこ行った・・・?
これは宇宙人の英語が
「Alien(宇宙人/異邦人)」だったから、まちがえられたのかも?
と思い
「extraterrestrial(地球外生物)」と変えても、
男たちが宇宙人と一緒に仕事をしているようになってしまう。
しかも、宇宙人と一緒なら良いほうで
気を抜くと
中国の人が宇宙人を解剖している絵になってしまう…!
これが「二本足なら親以外、四つ足なら机と椅子以外何でも食べる」といわれる中国の懐の広さなのか…!?(ちがいます)。
んで、どうしても上手くいかなくって「宇宙人に捕まった中国人」ならどうだ!? と、やけくそでAIに作ってもらったら…
なんだか別の用途のものができた。
これはこれで面白いので、今後何かに使えそう。
というか頭の傘みたいなやつはなんだろうね?
といいつつ、手術シーンに関しては、結局「いい感じのものが出てくるまで頑張る」というガチャになってしまいました。
これはちょっと、今後見直していきたいなあ。
【おまけ】強いワード
AI画像生成サービス「Midjourney」には「強いワード」というものがあるらしい。それは全体の雰囲気に影響を与えるもののようです。
Evilはなにか人や物にひもづくことばで、文頭近くに持っていくことでそれっぽくできたけれど、この「強い言葉」も文頭に持ってくることで雰囲気を作れる言葉なのかもしれない。
で、その言葉のリストがこれ。
おまえ何言ってんの?
っていうくらい、意味が分からん。
公式で紹介されていたらしいのだけど、現在ページが移動していて公式が見つからない。テストして試してみる方が早そうだね。
ってことで、悪人の椅子で試してみた。違いはそこそこあるっぽいぞ。
a desire for knowledge:知識への欲求
これは知的欲求ですね。
the shores of infinity:無限の岸辺
どことなくロード・オブ・ザ・リング感…。
たぶん、絵に重みをつける時に使うとよさそうな感じですな。
今回のプロンプトはこちら。
さて、今回の解説はここまで。今回説明した画像のプロンプトも一緒につけておきますよ。
第2弾も、近いうちに公開したいと思ってますので、引き続きよろしくね!
①A Chinese man lies on an operating table, and an alien peeks at him.
②An evil Kung Fu master sits on the throne of a king, flanked by golden Kung Fu robots that resemble Buddhist statues. The robots serve as his guards, and he looks confident in his position of power. The scene has a 1970s movie style to it, with dramatic lighting and intense colors.
③There is an Evil golden robotic figure resembling a statue with a face similar to that of a Buddha in mid-prayer, emanating a bright light from its body. The background features 10 identical robots each in the act of defeating a kung fu master, while engulfed in flames. The style is reminiscent of a 1970s kung fu movie poster.