小学生にフラッグフットボールの"粋"な醍醐味を教える
パスキャッチしてタッチダウン!
ディフェンスを置き去りにして独走タッチダウン!
インターセプト!
所謂ビックプレー。
めっちゃくちゃテンション上がるし観客も盛り上がる、スポーツの醍醐味の一つ。
ビックプレーに限らず、フラッグフットボールに限らず、全てに言えることだけど、ここには、コーチや保護者が心がけた方がいいことがあると思うのです。
それは、皆が役割を果たした結果としてそのビックプレーが生まれたという因果関係への着目。
目立ったプレーの影には、誰かの地味で目立たないナイスプレーがありますよね…必ず。
それを口に出して伝え、「そうか、僕のナイスプレーでもあるんだ…」と認識させてあげたり、「私、褒められた!」とアゲアゲモードにしてあげたり、、その働きを"グッジョブ!"と口に出して伝えてあげることが大事なんだと思います。
そんなシーンを紹介します。
ディフェンスバックの選手がインターセプトし、そのままタッチダウン!というシーン。
その選手はオフェンスではQBやるのですが、元々ボールを捕るのが苦手な選手でもあり、コーチも保護者も大盛り上がり🤣🤣
QBパフォーマンスへも奏功し、モメンタムが自チームに一気に傾いた、所謂ターニングポイントになったプレーでした。
インターセプトには隠れた幾つかの背景的要因が。
①ラッシュ
②カバー
③サイドラインの声
この3つ。
①ラッシュ
その試合、チーム一番のエースがラッシャーの役割を持ちました。相手QBは脚の速いスピードランナー。脚力では相手に分があり、このQBはラッシュをかわすと一気にタッチダウンまで走って持っていきかねない選手。フラッグプルを失敗してかわされてロングゲインを許すぐらいならパスを投げさせちゃおう!、という考え方を持って臨んだ試合。それがわかっている彼は、決して無理しない追い詰め方に徹し、フラッグプルチャレンジを封印しながらもギリギリのところまでプレッシャーをかける、という絶妙な動きをしていました。相手QBにしてみれば走りたくても走れないっていう状況になり、無理して投げたパスがインターセプト。
②カバー
「エースにラッシュさせてQBランをさせない」という作戦ですから、残り4人はQBが無理して投げてくるパスを虎視眈々とインターセプトを狙う、という守り方になる。
この試合、レシーバーのすぐ後ろに位置してレシーバーに「カバーされている」感を与えるっていう地味〜なアサインを着実に遂行。この守り方はQBにも「パスを投げにくい」心境を与えていた筈。
③サイドラインの声
サイドラインにいる控え選手もこの作戦を理解していました。絶対的信頼を寄せるエースがQBにプレッシャーをかけ、きちんと追い詰めることが出来れば、必ずインターセプトチャンスが訪れる、それをモノにしたら流れは決まる!という一体感がそこにある。そうなると、発せられる声も"わかっている"言葉になるわけで、それはフィールドに出ている5人の勇気を生みます。「せやねんせやねん…そろそろくるよ〜」ってニヤリ… 緊迫した試合では尚更こーゆーのが集中力を増す。
インターセプトで大盛り上がりの中、コーチは何をするかというと、
①まずはラッシャーにハイタッチ!「よー我慢したな!」と一声かける。
②次に他のディフェンス3人に「ナイスカバー!よー我慢したな!」とねぎらう。
③盛り上がっている控え選手、保護者に向かって「イエーイ‼️」と乗っかる👍
④最後に、インターセプトした選手に「飛んできた球を捕って走っただけやな…」とイジる😜
「目立たないナイスプレーがビックプレーを生んだこと」それも醍醐味なんだということを伝えてあげたいなと思いますねー
元富士通フロンティアーズのLB木下さん(#41)がかつてチームブログで語ってました。
「僕のところにボールは飛んでこない、、」と。
シビレるコメントだと思う。
完璧なカバーリングの賜物やね😉って聞いたら、きっと彼は「せやねん!それ醍醐味やねん!」ってニッコリすんねん😆