効率よく動くために必要なこと③
「動けるカラダをつくる」ことを目標にトレーニングを考えていますが、
人間の最大のテーマ「効率よく動けるカラダ」(決して「省エネで」という訳ではありません)
そんなカラダになるために必要なこととは?を考えている
「効率よく動くために必要なこと」シリーズ
今回は最後の”その③”です。
速く、そして強く
「効率よく動くために必要なこと」
”体幹の正しい使い方を覚える必要があるが、そもそも姿勢や使い方の癖が体幹の正しい使い方をやりにくくしているのであれば、そのポジションを変えることも必要”
というのを前回、前々回に渡って書いてきましたが、最後にもう一つ必要だと思うことがあるとすれば、
「自分の身体をもっと速く、もっと力強く動かせるようになる」
ということ。
フィットネスクラブ時代から現在も含めて、様々な方のトレーニングをご案内させて頂いておりますが、
特に多く指導させて頂く機会が多いのは、アスリートの方々ではなく、
「一般的な生活をおくる方々」(区別をするなら、普段スポーツなどを積極的にやっていない人)が僕の場合は多いのですが、
多くの皆さまに共通することと言えば、
「速く動けない」且つ「重りを素早く動かせない」ということ。
この能力をわかり易く言うと、
「瞬発力」「爆発力」ということになり、「スピード」や「パワー」などになります。
スポーツ活動時に必要になる能力です。
ですので、スポーツを普段からやっていない大人の方々は当たり前にこの、
「速く、そして強く」
という能力が落ちています。
スピ―ドパワー
「スポーツで活躍する訳じゃないし、スピードやパワーのトレーニングなんて必要?」
という風に思う方が多いと思うのですが、
慢性の関節痛や急性の関節痛などのケガ、痛みの多くは
『(日常的な)動きの中での減速動作』での
”失敗”からくると思っています。
日常動作の中にそんなに減速を感じる程、スピードが出ているのか?と思うかもしれませんが、
身体を動かしている限り、この減速は繰り返されています。
もちろんアスリートの方々のように、強烈な減速の繰り返しのストレスというのは無いので、
アスリートの皆様と同じような激しいトレーニングが誰しもに必要か?ということはありませんが、
動きのレベルに応じて「スピード」「パワー」のトレーニングは必要になってきます。
これは、僕個人の考え方ですが、
凄く激しいコンタクトがある競技の方は、「パワー」を重視したスピードのトレーニング
「パワー・スピード」が必要だと思います。(より重いものを速く動かすイメージ)
そこまで激しくぶつかり合いがなく、テクニックを活かしていく競技では「スピード」も大切にした
「スピード・パワー」が必要であり、
自分の体重を扱うことをメインに、ぶつかり合うことなく競っていく競技では
「スピード・スピード」みたいなトレーニングが良いと思っています。
(自重や軽い重りを全速力で行うイメージ。あくまでも個人的な表現です。)
で、特にスポーツをやっていない方々の場合は、
「スピード・パワー」「スピード・スピード」レベルでのトレーニングは必要になると。
という訳で「効率よく動くために必要なこと」その③は
「速く、強く動けるようになる」そんなトレーニングが必要になる!です。
ただし、今までの「体幹の正しい使い方」そしてそれがしっかりとできるための
「ポジションづくり」があっての「スピード」「パワー」になりますので、
段階的に取り組んだ方がいい方はトレーニング期間の後半にボリュームを上げていけるといいと思います。
「ヨガ」や「ピラティス」などの要素で「体幹の使い方」や「ポジションづくり」をしっかりと叩き込んだら、
筋トレをベースに、「クイックリフト」や「SAQ」「プライオメトリクス」と言われるようなトレーニングも是非やってみるとよいと思います。
「効率よく動けるカラダ」=「怪我の無いカラダ、動きづくり」に必要なトレーニングは
何か一つだけをやっていても難しいかもしれません…よ。
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