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動きやカラダを変えるときに必要な段階
久々にランニングをした翌日などは、
「腿前が筋肉痛…」
やっぱり、久しぶりのランニングはうまく走れないことが多いですねー
走るフォームの維持が出来ていない証拠です。練習の継続が大事なことがよくわかりました。
正しいランニングフォームをカラダに刷り込み、無意識化するのは簡単ではありませんね。
無意識無能
「成長の4つのステップ」というのを聞いたことはありますでしょうか?
これはどんな場合にでも言えることですので、「カラダを成長させること」、『カラダの動きを変えること』にも同じことが言えます。
多くの方にトレーニングをご案内すると、多くの方より、
「知らなかった~これってとても大切なことですね」とか
「カラダって深いね~」とか
「よくわからない…」などの言葉をいただきます。
そうです、殆どの方が「動きのトレーニング」を受けてもらって、どのようなことをやっているのかを説明した時に、
『知らないことだらけ』なのです。
ですので、トレーニングを受ける前のカラダの状態は
『無意識無能』な状態です。
これは「自分のカラダに関する問題を知らないので、意識もしていないし、改善してない(できない)」
ということになります。
ある意味、「仕方のないこと」なのです。
有意識無能と有意識有能
そんな「無意識無能」状態だった方がトレーニングを受け始めると徐々に、
「有意識無能」へとステップアップします。これは、
クライアント:「なるほど~ここをこうですよね? あれっ出来てます?」
トレーナー:『いやーもうちょっとこうですね~』
クライアント:「え~むずかしい~」
ってな感じで、意識はできるが実際にカラダがまだ思うようにコントロールできていない状態です。
トレーニング受講の初期の段階によくあります。(個人差はあります。僕はその個人差を”身体感覚の差”と認識しています)
そして、人によってトレーニング回数または期間によって違いますが、ある程度トレーニングを続けていくと、次のステップ、
「有意識有能」に変わってきます。これは、
トレーナー:「じゃあ次コレいきましょうか。○○を○○方向に動かすように意識してください」
クライアント:「(フンッ)・・・・・・」
トレーナー:「おぉ~、良い感じでできてます!」
ってな感じで、意識して動かせば、カラダのコントロールもできるようになっている状態です。
が、日常生活では、いわゆるトレーニング時以外では、まだまだ改善されていない状態でもあります。
この2つの段階がトレーニングを継続的に実施する時のポイントとなると思っています。
不快な段階
機能改善トレーニングでのゴールは言うまでもなく、一番最後のステップ、
「無意識有能」です。
姿勢が改善されるように、慢性的な痛みが出なくなるように、いちいち意識していなくても「できている」状態です。
ここまでくると、「カラダが変わった~」ってなりますので嬉しい気分(快)になりますが、
その前段階の2つでは、(「有意識無能」と「有意識有能」)
「やろうとするのに、できない…」「わかんなくなってきたー」や
「できているのに、なかなか変わらないなぁ…」「ホントにこれで良いのかなぁ…」てな気持ちになり、
『不快な気分』状態になります。
人間は基本的に「嫌なもの(不快なもの)は継続できない(しない)」生き物らしいので、
この段階に来て、「やっぱりやめておこう…」となりやすいみたいですね。
一番下の段階である「無意識無能」状態は「何も知らない時」ですので、
「快」と言えます。
ですので、人間は「不快」から「快」の方へ行きたがると…
ステップを上げていく方法
冒頭のランニングの話。
僕自身、トレーニングはしているけど、ランニングフォームは「無意識有能」レベルではないということです。「有意識有能」レベルです。
しかし、僕はトレーナーという立場ですので、この「有意識有能」から「無意識有能」へのステップの上げ方を知っています。それは…
「(正しい方向で)たくさんやる!」
ということ。やり続ければ必ず上がります。簡単ではないけれど…
という事実をしっていますので、「不快」でもやめません。(そもそも不快とは思ってませんが笑)
先にも言いましたが、2段階目「有意識無能」レベルから「有意識有能」レベルに上がる段階では、「身体感覚」が必要になってきます。
これは毎回のトレーニングでカラダに「フィードバック制御」を起こす必要があります。
それを繰り返せれば、必ず上がれます。(いろんなクライアントを見ているとわかる)
ですので、ステップを確実に上げていく方法としては、
『ただただ何も考えずにトレーニングをしない』
『自分のカラダのことは自分で考え、意識しながらトレーニングをする』
いわゆる”受動的(パッシブ)”ではなく、”能動的(アクティブ)”に動かす必要があり、
『機能的に、特異的に動かし続ける』
『繰り返し繰り返しの量稽古』
いわゆる、的外れなことをせず、直接的に、間接的に沢山の刷り込み、上書きを繰り返す。ことが必要です。
このような事実を理解していれば、
『努力は必ず報われる』ことがわかりますので、不快でもあきらめない気持ちも生まれると思います。
でも、しかし、やっぱり、どうしても、
『あきらめそう……』って気持ちになるかと思いますので、
トレーニングではこの辺りにテコ入れが必要です。
楽しみながら『有意識有能』段階でトレーニングを続けられるように…と