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トレーナーの守備範囲

何を改善したいのか

パーソナルトレーニングをやるようになってから、トレーナー志望の方などによく聞かれる質問があります。

「パーソナルトレーナーとして活動したいのですが、どんな資格があるといいですか?」と。

正直、資格はなくてもトレーナーという仕事はできるわけですが、様々な情報やワークショップ、繋がりなどを得るためには、
ある程度「資格」というのは取っておくほうがいいと思っています。

ただ、どんな資格が必要ですか?となれば、自分自身のトレーニング指導スタイルや対象者、環境などを考えてから決めていく方がいいと思いますので、

一概に「コレがいい!」「コレが必要!」とは言えません。

どこが足りないのか?

が、しかし、パーソナルトレーニングを提供していく中で思うことは、
担当するクライアントの目的達成に対して、どこの部分が足りない(改善が必要)のか?それは、

「柔軟性」「可動性」なのか?それとも「安定性」なのか?

それとも、筋肉の問題なのか?神経系の問題なのか?

さらには、筋力、筋量が足りないのか?それともスピードやパワー発揮という能力が足りないのか?

によって、その足りていない要素のトレーニングがご案内できるかどうかがとても大切であると思っています。

例えば、一般の方で「膝が痛い」とか「腰が痛い」といった場合、その原因を作った要素が、
「可動性」「安定性」の不良、「筋力」、「筋量不足」、そして「力発揮の能力の低下」「減速動作不良」であるとした場合、

ヨガやピラティスだけを実施しただけでは、「可動性」や「安定性」の改善にはなっても、その他の要素としては弱く、

レジスタンストレーニング(いわゆる”筋トレ”)だけをしたとして「筋力」「筋量」が向上したとしても、その他の要素が足りていなくては、実際にうまく反映されなかったりします。

現状のトレーニング現場では、

「ヨガ」「ピラティス」「体幹トレーニング」などのトレーニングは比較的多くの施設やトレーナー、インストラクターがご案内しているように感じますし、

「筋トレ」は昔からフィットネスジムにはあるため、

「代謝を上げるために筋肉をつけよう」とか「腰痛には腹筋」「膝痛にはもも前の筋トレ」みたいなことを今でもよく言っています。(否定はしませんが…)

確かに、パフォーマンスを上げていくために必要な身体的要素の中の”土台”となる部分でもある
「可動性」(柔軟性も含む)「安定性」が足りていなければ、筋トレのフォームもうまくいかないため、

その部分の改善に有効な「ヨガ」「ピラティス」「体幹トレーニング」などは重要なため、多くの方の目的達成のために必要な項目であることに間違いはないと(個人的には)思っていますので、

僕もその辺りのトレーニング指導が中心になっておりますが、

様々なワークショップを受けたり、担当させて頂くことで、

そこから先の部分でもあり、且つ最終的な重要項目として「爆発的な力発揮」のトレーニング指導というのも、様々なクライアントの様々な目的を達成する上で、とても重要であると感じました。

という訳で、「どんな資格があるといいか?」という質問の答えは、

ベースとなる「トレーニング指導資格」をまずは取得し、その他の肉付けの部分として、
「ヨガ」や「ピラティス」、「ファンクショナルトレーニング」などの資格(というか勉強)、そしてそのトレーニングを提供しやすくするための”ツール”の認定資格などがあればいいのではないかと思います。

まぁ、実際に受けて頂くクライアント側からすれば、
「そんなのどうでもいい」話ですので、パーソナルトレーニングを受けたいとなった時は、まず

『自分の目的に対して何が必要で、そこは何ができて、何ができないかをちゃんと説明してもらえるところがいい』と思います。

結果、「ここの要素はココで」「ここのトレーニングはココで」みたいな感じになるケースは沢山ありますので。

ちょっと話の方向性がズレてきてしまいましたが(汗)、僕が思うトレーナー像として

「トレーナーの守備範囲を広げる」ことは大切だと思う。ということです。
(誤解のないように言いますと、決して「なんでも屋」が良いという話ではありません。)

ということで、僕ももっと
「クイックリフト」と「筋トレ」をしないとなぁーと…


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