眼球運動における神経積分器(カハール間質核、MLF,小脳片葉)
眼球運動における神経積分器とは?
神経積分器とは眼球が滑らかに動き、特定の視線を保持するために神経信号を積分する役割を担う神経回路です。
これにより持続的な筋の収縮や視線の維持が可能となります。
視線を固定させるために重要な役割があります。
眼球がさまざま方法に動いた時に眼球が真ん中に戻ろうとする作用が働きます。なので、ターゲットに対して視線を固定させたいのに眼球が戻ろうとするとターゲットから視線がずれてしまうことを防ぐためにこの機能が非常に重要になります。
・持続的な視線位置の保持
・眼球の安定
水平方向の神経積分器
・前庭核
・小脳片葉
垂直方向の神経積分器
・カハール間質核
・MLF(内側縦束)
つまり、眼球運動の方向によって活性化される神経積分器が違うことになります。
これがそのまま、機能神経学的なアプローチに応用できます。
垂直方向の眼球運動に不安定性(眼振など)がある場合はカハール間質核のある中脳(特に上丘と下丘のあいだにある神経核)を刺激させると眼球ん同が安定したり、してきます。
また、中脳を刺激する方法として、脳神経も活用できます。
中脳に核を持つ動眼神経や滑車神経を刺激することでも活性化してきます
具体的には輻輳開散運動や眼球を内側下方(滑車神経)に動かしたり。
神経のネットワークを使うことでこのようなアプローチができます。
安定した眼球運動が頭部のアライメントにも影響するため、不安定な眼球運動は頭部のマルアライメント、頸部痛、肩こりなどの不調にもつながってきます!
日頃からデスクワークなどで眼球の動きが乏しくなっている方は、こうした機能が低下している可能性もあります!