![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67645940/rectangle_large_type_2_c60636c57ce771e2f6dc75e8df8229a3.png?width=1200)
テニス肘に関する過去ツイートを振り返る #1
こんにちは。このノートにアクセスして頂きありがとうございます。どんな人が書いているんだろう?と思いましたら、これまでの取り組みを整理した以下のページを見て頂けたらと思います。どんなことに興味を持ち、どんなことを学んできたのか覗くことができます。
最近、来年出版予定の書籍の編集を担当することになり、共同編集者の方や出版社の方と打ち合わせをしたり、見本原稿の作成に取り組んだりしております。特に整形外科理学療法の入口に立つ理学療法士の方々が、臨床的疑問を解決し、臨床を好きになる、そんな一冊になることを願い、執筆・編集作業を進めております。
今回は、整形外科理学療法の入口に立った時、私自身がどんなことを考えたり、調べていたりしたのかを探るべく、過去ツイートを振り返ってみました。こんな時、ツイエバを使ってつぶやきをEvernoteに保存しておいてよかったなんて思います。ただツイートを並べただけのノートですが、へぇ〜こんな情報あったのか、こんな研究あったのか、程度に眺めて頂けましたら幸いです。
2013年のツイート
この年、おそらく私は大学院の博士課程に在籍しつつ、整形外科クリニックで非常勤勤務をしておりました。外側上顆症の患者さんを少しずつ担当する機会が出てきた頃でしょうか。
"Manipulative and multimodal therapy for upper extremity and temporomandibular.." 外側上顆症、手根管症候群、顎関節症に徒手療法が有効 http://t.co/AfBu0RB33X
— Masayuki Saka (@SakamasPT) August 1, 2013
内側・外側上顆症患者において頸椎・胸椎に対するマニピュレーションが効果的なのは、何ででしょうかね。 http://t.co/moypNEm3Ia
— Masayuki Saka (@SakamasPT) August 12, 2013
手・手指に対する関節モビライゼーションに関する情報は不足している。外側上顆症に対する関節モビライゼーションは効果あり。特にマリガンのMWM。 http://t.co/iZn2ujDgPr
— Masayuki Saka (@SakamasPT) November 9, 2013
外側上顆症に対する保存療法。ステロイド注射は短期効果あるが、中長期的にみるとマイナス。マニピュレーションとエクササイズは短期効果あり。長期効果が示されているのはエクササイズとストレッチングの併用のみ。 http://t.co/FM80Pj12z7
— Masayuki Saka (@SakamasPT) November 27, 2013
"Tendinopathy: A Review of the Pathophysiology and Evidence for Treatment."
— Masayuki Saka (@SakamasPT) December 21, 2013
腱障害の病態生理学と治療のエビデンスに関するレビュー。 http://t.co/xf5KadlumU
以前は炎症過程をたどると考えられていたけど、生検の結果炎症細胞は存在しなかったので、むしろ変性疾患と捉えられるようになった。外側上顆炎という診断名は不適切で、外側上顆症に取って代わるべきだ、なんてレビューもあった。
— Masayuki Saka (@SakamasPT) December 21, 2013
ツイートをみても分かる通り、ごくごく一般的な治療に関するエビデンス、全体像について調べていたようです。そしてやはり徒手的な治療に対する興味が強かったようにも思います。
この頃の私は、頚椎・胸椎の治療を行うことの意味をまだ知らない。
2014年のツイート
この年は大学院の博士課程を終える頃だったかと思います。非常勤ということもあって、フルタイムで働いていたわけではないので、臨床に対してかなりハングリーな感じがあったことを覚えています。
午前最後は(非利き手側の)外側上顆症の患者さん。ADLでは荷物・やかん・フライパンを持った際や、ペットボトルの蓋を開ける時に疼痛あり。握力は16/31kgで疼痛あり、健側の約1/2。中等度の症状であると予想されたが、初回治療後の握力は26/31kg、疼痛なし。
— Masayuki Saka (@SakamasPT) January 10, 2014
外側上顆症に認められる5つのパターン。①橈骨神経障害、②肩関節内旋制限、③頚椎リトラクションおよび同側側屈制限、④前腕前面の軟部組織による制限、⑤胸椎同側回旋制限 http://t.co/rDjXfLTORy
— Masayuki Saka (@SakamasPT) February 2, 2014
冷覚・痛覚過敏は外側上顆症患者の予後不良を予測する。Cold Hyperalgesia Associated with Poorer Prognosis in Lateral Epicondylalgia http://t.co/mnx8Wj0FlU
— Masayuki Saka (@SakamasPT) March 8, 2014
"Case of the Week 3-19-14: Chronic "Elbow" Pain" good read
— Masayuki Saka (@SakamasPT) March 21, 2014
外側上顆症、特に慢性例では頸部機能の評価が大切。姿勢を変化させてグリップテストをみるのも良さそう。 http://t.co/l1VQMIUO5i
腱障害に対する有効性がしばしば報告されている遠心性エクササイズ。外側上顆症に対しても有効であることが、数年前のAOSSMで発表されていたようです。でも、この雑巾しぼりみたいなエクササイズ、遠心性エクササイズというのか?
— Masayuki Saka (@SakamasPT) April 19, 2014
外側上顆症に対する保存療法に中、長期的効果なし。レビュー論文。"Does Nonsurgical Treatment Improve Longitudinal Outcomes of Lateral Epicondylitis …" http://t.co/n1Vy0IX7BU
— Masayuki Saka (@SakamasPT) December 28, 2014
ツイートをみてみると、少しずつ病態に目を向けるようになり、患部に対する徒手的な治療以外にも何か効果的なものはないか模索しているように感じます。肘に対する徒手的な治療に一定の即時効果を感じつつも、一週間後には戻ってしまう症状に対して、何か見落としていることがあるんじゃないか、もっとできることがあるのではないかと、考えを巡らせていたのかもしれません。
次回のノートは2015年。
私のテニス肘に対する理解が大きく変わり、評価も治療も刷新されていく年です。