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花は短し

今日で25歳になる。
何故だか分からないけど、
(多分アラサーという言葉がそうさせるのだけど)
私の人生の第何章みたいなものが
今日で終わる気がする。
今何も無いのに、私の人生がなんか大きく動く気がする。

24歳になった時、何の為にとは決めてないけど
この1年は自分を磨こうと決めた。
だから、痩せて、初めて髪も染めて、化粧もちょっと練習して。
可愛くなった、垢抜けたと、色んな人から言われて、彼氏が出来たのかと思った!とも言われた。

それに比例するように、対人関係や恋愛に対しても少しずつ前向きになっていった。
1週間で辞めちゃったけど、マッチングアプリをやってみた。
同期や友達のプライベートの知人に会っても、お酒に頼らず、普通に話を振れるようにも少しずつなってきた。(私より人見知りというのが前提だけども)(あとその知らない人が良い人達すぎた)
見てこなかった自分の事も、受け入れられてるように思うし、前向きになってきてる。と思う。
「お母さん」という存在がカッコ良いとも思った。

でも、また私が私の足を止める。
怖い。どうしようもなく。
その怖さと、今までにどうしても拭いきれなかった、結婚に対しての考えがやっぱり残る。


まず、私の怖さ。
やっぱり合コンや婚活パーティーが怖い。
いわゆる、恋愛の戦場だからだと思う。
恋愛を前提とした出会いがとても怖い。
品定めをされてるような気になるのが怖い。
その1歩を踏み込めば、たちまち銃弾が流れ込んでくるイメージだ。
他の女性が綺麗だから負ける、テクニックがないから負ける、とかそんな事を不安に思ってるんじゃなく、ただ単に、男性の目が怖い。
自分が恋愛の相手として見られることに、かなり臆病になっていると、最近思い知らされた。

でも、当たり前だった。
だって、今までそうやって逃げてきたのだから。
見られることが怖くなって、男友達のようになりたいと思って生きてきた。
そうすることで、メリットは沢山あった。
今までは。

じゃあなんで、この1年ずっと自分を磨こうと思ってきたのか。
決めた時はぼんやりと思ってただけだったけど、
せめてもの、恋愛と自分を繋げるためのものだったのかもしれない。
ここで自分を腐らせたら本当に終わる、と。
せめてそういう自分に自信が無いのなら綺麗になったら何かは変わるんじゃないか、と。

何も変わらない。
いざ、始まろうとすれば、ただただ怖いだけだった。
ちょっと何かができるようになったからって怖いものは怖い。
そして私は、それを治す術を知らない。
初めて、自分の中ではどうしようもない問題を見つけてしまった。

それから、ずっと結婚に対して思ってた考え。
どんなに好きで、どんなに一緒にいたくても、
未来が見えなきゃ、意味は無いんじゃないのか。
つまりは、恋愛と結婚は別、と思ってる。
これは、私が怖いと思ってる訳でもなく、私が事実として受け入れてるんだから、余計タチが悪い。
最初から、恋愛の好きからの結婚を望んでいない。
でも、赤の他人の人生を背負うという結婚の重さを知って、好きじゃなきゃダメなんじゃないか…?という考えも少し過ぎった。
そんな事をぐるぐる考えてた私に、ひとつの漫画が追い打ちをかけた。

https://twitter.com/ishideden/status/1197148932393979905?s=21

イシデ電さんの恋いぞこないのサンバ。

衝撃を受けた。

恋は、結局勝ってしまう。
どんなに安定した暮らしでも、お金でも、一瞬で捨ててしまう。
それは、年齢なんて関係なく、タイミングも関係なく、いつでも、どこでも、誰とでも、起こして台風の後のような虚無感を、恋をしなかった人や忘れた人に残して。
そのくらいの、何よりも強い情で、盲目なもの。
なんか絶望だった。

パートナーとして、最適な人ってなんなんだ。
私はどちらかといえばこのお母さん側の方にずっと立っている人間だ。
結婚を諦めなければならない、という程の強い気持ちを持ってるわけじゃない。
でも、ウマが合うと思って結婚したこのお母さんと同じ選択をすると思う。間違いなく。

作り話だけど、ない訳じゃない。

そう思った瞬間に、また怖くなったのと、
私の結婚論はきっと短期のもので、ずっとは続かないことを知った。


自分で言ってて悲しいけれど、
かなり恋愛・結婚不適合者だと思う。
現に、恋愛体質でも何でもない。

でも、どうしても、どうしても。
こんな歪んだ価値観を持ってても、
こんなに臆病な気持ちを持ってても、
恋愛をどうしても、諦めきれない。
きっと、今しか出来ないものだから。

命短し恋せよ乙女とはよく言ったものだな。

乙女が終わるまであと何年かな。

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