ビタミンB6(ピリドキサール)について
どうもNOVAST®ヘルスコーチの中村です。
今回はあまり馴染みがないかもしれませんが体の機能を維持するうえでは欠かすことのできないビタミンB6(ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン)を紹介します。
ビタミンB6とは
ビタミンB6にはピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンがあります。
ビタミンB6は他のビタミンよりも強力にタンパク質の分解や合成に働き、皮膚や髪の健康維持に関与します。
ビタミンB6の機能
ビタミンB6は脂肪肝を予防する
タンパク質の代謝のほか、炭水化物や脂質の代謝にも関与し、脂肪肝を抑制してくれるということでした。
最近お酒を飲まない人でも脂肪肝になってしまう非アルコール性脂肪肝(NAFLD:ナッフルディー)や、その脂肪肝が炎症を起こす非アルコール性脂肪肝炎(NASH:ナッシュ)が話題ですが、これらはビタミンB6不足である可能性もあるということですね。
ビタミンB6はアンチエイジングにも必要
NAD+補酵素は最近アンチエイジングに欠かせない物質として注目されています。
特に長寿遺伝子と呼ばれるサーチュインを活性化して、細胞内のリサイクルをするオートファジーを働かせることが重要な機能です。
ビタミンB6の活性型であるピリドキサールリン酸はトリプトファン(必須タンパク質)からナイアシン(ビタミンB3)を合成(デノボ合成)する際に補酵素として働くことから、ナイアシンを基に作られるNAD+のレベルを高めるのに必要となります。
ビタミンB6はうつや不眠症に効果的
ピリドキサールリン酸は幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンやドーパミンや、興奮を抑える働きをするGABA(γアミノ酪酸)などといった神経伝達物質の生成に関与します。
これらの伝達物質はうつや不眠症などと密接に関係しているため、ビタミンB6はこうした疾患を予防・治療するために欠かせません。
ビタミンB6は腸内細菌が合成してくれる
ビタミンB5(パントテン酸)と同様に腸内細菌叢により合成されるため、抗生物質などにより腸内細菌叢が乱れると合成量が減少し欠乏する可能性があります。
ビタミンB6が多く含まれる食品
ビタミンB6はサンマ、カツオ、豚ヒレ、鶏ささみ、バナナに多くふくまれています。
また腸内細菌叢が鍵を握っていることから食物繊維の多い食品(アブラナ科野菜やイモ類など)もしっかり摂る必要があります。
ビタミンB6欠乏症と過剰症
欠乏症には粘膜の炎症や皮膚炎、頭痛、腰痛、うつ症状などがあります。
他のビタミンB群と同様に、水溶性ビタミンですので尿などから排泄されることから過剰症の心配はありません。
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