ビタミンB5(パントテン酸)について
どうも、NOVAST®ヘルスコーチの中村です。
今回はビタミンB5(パントテン酸)について解説いたします。
ビタミンB5なんて初て聞くという方もいらっしゃるかと思いますが、補酵素としてめちゃくちゃ多機能なので、是非知って頂きたいです。
ビタミンB5(パントテン酸)とは
ビタミンB5はパントテン酸またはパンテチンと言います。
水溶性のビタミンで、様々な食品に含まれています。
『パントテン』は『どこにでも』という意味です。
これはつまり、生物にはか欠かせない、それだけ重要なビタミンということになります。
ビタミンB5の機能
ビタミンB5は補酵素として働く
パントテン酸はコエンザイムA(補酵素A)の構成成分です。
コエンザイムAは異化(分解)や同化(合成)といった反応に重要な役割を担います。
パントテン酸がないとコエンザイムAができないということになり、エネルギー代謝に重大な影響を及ぼすことになります。
例えば、ケトジェニックダイエットに必要なケトン体を合成する『β酸化』、安静時や有酸素運動でピルビン酸からエネルギーを作り出す『TCA回路』などにもコエンザイムAが必要不可欠です。
ビタミンB5はストレスに対抗する
また、抗ストレスホルモン(コルチゾール)の合成を促進するため、パントテン酸は『抗ストレスビタミン』と呼ばれています。
コルチゾールは慢性ストレスに対抗してくれますので、現代のストレス社会には必要不可欠なホルモンです。
ただビタミンB5を十分に摂っているからといって、コルチゾールをドバドバ垂れ流していると、いわゆる『副腎疲労』と呼ばれる状態となるため注意が必要です。
ビタミンB5はアンチエイジング効果絶大
パントテン酸は他にもいわゆる善玉コレステロールであるHDLを増大したり、悪玉コレステロールであるLDLを下げたりビタミンCを助けてコラーゲンの生成を促す作用があります。
また皮膚や髪の健康を保つ作用や神経細胞や免疫抗体の合成、脂肪酸の吸収に必要な胆汁酸の合成などにも関与します。
皮膚疾患の薬には広くパントテン酸が使われています。
ビタミンB5が多く含まれる食品
パントテン酸は鶏レバー、豚レバー、牛レバー、子持ちカレイ、タラコ、銀サケ、アブラナ科野菜に特に多く含まれています。
ビタミンB1同様に、玄米にも多く含まれていますが、白米に精製すると大幅に減少します。
ビタミンB1についてはこちらの記事をご参照ください。
ビタミンB5欠乏症と過剰症
ビタミンB5はたくさんの機能があるわけですが、多くの食品に含まれていることや、腸内細菌叢の働きにより合成されるので欠乏することはほとんどありません。
ただし、腸内細菌叢の働きが悪くなると機能が低下することになるので、腸内環境を乱すような生活は避けましょう。
過剰症に関しても心配ありません。
水溶性ビタミンであるため、過剰分は尿などから排泄されます。
今回はビタミンB5について解説しました。
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