落ちぶれた自分に乾杯!
昨年の6月に、動脈瘤の手術をした。5時間に及ぶ大きな手術だった。術後、たくさん食べられていたはずの自分が、ほんの少ししか食べられなくなった自分に瞬時に変わったことに驚いた。
今も、昔ほどたくさん食べられない。食べたい気持ちはあるけれど、食べるとおなかが膨れてたまらなく苦しくなる。
そんな自分と遭遇したとき、たまらなく悲しくなる。涙は出ないが、心の奥底で絶望している自分がいる。
体重が落ちた。体力もなくなった気がする。
「以前のように、もっと食べられるようにならないとなぁ。」
と呟く私に、妻の
「今まで食べ過ぎていたから、病気なったんじゃないの。今の量がちょうど良いんじゃないの。」
という言葉が、胸に響く。
確かに、今までの自分は、ラーメン大盛りとライス
牛丼特盛、6個入りのチョコパイを全て一気に食べるなど バカ食いを思いっきりしてきたから、
これでよかったのかもしれない。
でも、この疲れようをみると、
このままで、言いわけもない。
バカ食いは、確かに体にいいわけがない。
けれど、バカ食いをした後は、爽快である。
気持ちがよいし、生きているということを強く実感できる。そして、体が強くなった気もする。
なんでも、健康のためにとやっていたら、それこそ窮屈な人生になりかねない。
バカ食いをするというのは、より人間的なのではないだろうか?
人間は愚かだ。
人間は欲張りだ。
そんな自分や、これを読んでいるあなたも、人間だ。