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姿勢矯正しても元に戻ってしまう原因とは?

「姿勢が良くなった!」


と思っても、2~3日したら元に戻ってる…


整体などで姿勢矯正を受けたことのある方は、
そう感じたことがあるのではないでしょうか?


今回は姿勢が良くなったと感じても、
元に戻ってしまう要因について解説します。


なぜ姿勢が変わらない?


結論から言うと、姿勢が元に戻ってしまう要因は
「身体図式が変わってないから」です。


多くの方は身体図式ってなに?
ってなると思います(笑)

身体図式を簡単に説明すると、
「視覚、触覚、運動感覚などの感覚情報に
基づいて作られた、無意識の中にある身体」
となります。


身体図式はボディスキーマ(body schema)
とも言い、よく身体像、ボディイメージ(body
image)と混同されやすい言葉です。


すごく簡単に区別すると、

・身体像は意識下にある主観的なもの
・身体図式は無意識下にある客観的なもの

となります。


例えばダンスをする時、自分の頭(身体像)では
ちゃんと動けているはずなのに、動画(身体図式)
で見たら全然違う動きになってる感じです。


人間は身体図式を参考にして、状況に応じた
姿勢、動作を行っています。

なので、身体図式が変わらなければ、
姿勢は元に戻ってしまうのです。


どうすれば姿勢が変わる?


ここで誤解されがちなのが、

・背骨や骨盤の歪み矯正
・関節の可動域改善
・姿勢保持筋の強化

などで姿勢が良くなると思われていることです。


もちろん、一時的に変えることは可能ですし、
身体図式を変化させるために必要な要素でも
あります。


しかし、初めに話したとおり、身体図式は
感覚情報に基づいて作られています。


なので、姿勢を変えるアプローチの中に
感覚情報を増やすものが含まれていなければ、
姿勢を根本的に変えることはできません。


感覚情報を増やすアプローチとして最適なものは
やはり運動療法です。


そもそも人間は動くことによって感覚情報を
得るように仕組み化されています。

また得られた感覚情報から、次の動作へと
移行することで運動-知覚の循環を作り、
身体図式を常に更新していきます。


運動療法はこの知覚循環を促進させるため、
姿勢を根本的に変化させるために必須だと
考えています。


どうやって姿勢を変える?

姿勢を変えるための運動療法で重要なのは、
どんな感覚情報を増やすかです。


身体図式を変えるためにただ感覚情報を
増やせばいいというわけではありません。

ポイントとなる感覚情報は

・平衡感覚
・触覚
・固有受容感覚
・視覚

この4つです。


これらの感覚情報が協調して働くことで、
身体図式を適切に更新することが出来ます。


また、感覚情報を増やす上で最も効率的なのは、
動きの悪い場所の感覚情報を増やすことです。


これは人によって異なりますが、現代人はPCや
スマホを見る時間が増えていることもあって、
首の後ろや肩周りの動きの悪さが目立ちます。


首の動きが悪くなると視覚や平衡感覚からくる
情報が減ります。


さらに、首の後ろの筋は固有受容感覚を司る
受容器が多く存在するため、首や肩周りへの
アプローチ
は姿勢を変えるために重要かつ
効果的であると言えます。


今回は姿勢が変わらない理由を身体図式や、
体の感覚という視点から解説しました。


今後、具体的なエクササイズなど、対処方法に
ついても解説したいと思うので、ご期待下さい。

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