オスグッドは後遺症が残る?
オスグッドは後遺症が残る?
こんにちは!
日本身体運動科学研究所 代表の笹川です。
今日は成長痛の代表格と言える
オスグッド・シュラッター病について解説しますね^_^
オスグッドは中学生くらいに発症し、親御さんが
「色んな治療院や病院に
連れて行っても治らなくて・・・」
と非常に不安を抱えるケガの一つなんです。
ただ「教科書的には」
オスグッドは成長痛であり、
高校生くらいになると骨端線(骨が伸びるところ)が
閉鎖するので改善すると言われています。
しかし・・・
実際はオスグッドが後遺症として
残る場合も結構あります。
たとえば、
脛骨粗面という部位が出っ張るため
正座をすると床にあたって痛い、
正座ができないといったものであり
日常生活に支障の出るものもあるわけです。
オスグッドは
大腿四頭筋が固くなると痛みが出てきます。
正確に言えば、
大腿直筋が過緊張になると
脛骨粗面が引っ張られ痛みが出てきます。
→ https://physitech.jp/salon/wp-content/uploads/osgood.jpg
※こちらネットから拝借しています
いつもお話しているように、
固くなっている筋肉に対して
ストレッチングするのは誰でもできると思います。
しかし
「なぜ大腿直筋が固くなるのか」
という部分に関しては
ストレッチングでは対応していません。
大腿直筋は特に内側ハムストリングスが
筋力低下を起こしているときに固くなります。
この図のように大腿骨というのは
大腿四頭筋とハムストリングスで
バランスを取っているのですが、
このバランスが崩れることで
オスグッドが発症しちゃうわけですね。
→ https://physitech.jp/salon/wp-content/uploads/ham.png
それ故に、
大腿四頭筋とハムストリングスの
筋力比=HQ比が重要になると考えられています。
※HQ比とはハムストリングスが、
大腿四頭筋の筋力に対して
どのくらいの割合があるか、です。
大腿直筋とハムストリングスは2つとも二関節筋です。
二関節筋は股関節と膝関節を
またいでいるので二関節筋と呼ばれるのですが、
大腿直筋が働く
→ 骨盤は前傾し膝は伸びる
ハムストリングスが働く
→ 骨盤は後傾し膝は曲がる
という全く逆の性質をもちます。
ですので、お互い二つの筋肉は
ゆるんだり、収縮したり常に腿の前後で
バランスを取るように働くわけです^_^
私が研究を進めていくと
腿の内側にある内転筋群が
大腿四頭筋の膝伸展をサポートし、
ハムストリングスの股関節伸展をサポートして
いることがわかりました^_^
特に、
内側ハムストリングスの筋力が
落ちやすいので、後遺症を残さないためにも
しっかりとオスグッドを改善してあげましょう!!
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