心不全療養指導士 試験対策問題②
心不全療養指導士資格試験の勉強をしながら、スマホでもデータで残しつついつでも勉強できるようにしたいと思ったことをきっかけに作成した試験対策問題②です。全50問あります。
誤字脱字が含まれている可能性があります。また、問題を全て解いたことによる合格の保証もございません。
少しでも心不全療養指導士の資格取得を目指している方への力になればと思います。ぜひ参考にしてみてください。
問題1
身体活動と運動について誤っているものはどれか。1つ選べ。
1 補助人工心臓装着中の患者は運動療法の禁忌である。
2 運動処方を下方修正することもある。
3 心房細動患者に対する運動療法では、心拍数による運動強度の設定が困難である場合、Borg指数を指標に運動処方することが推奨されている。
4 フレイル・サルコペニアを呈する高齢心不全患者では一般的に運動耐容能が低く、持続的な有酸素運動が困難である場合が多いため、レジステンストレーニングの重要性が高くなる。
【解答】 1
【解説】
運動療法の禁忌とならないものとして①高齢、②左室駆出率、③補助人工心臓装着中の心不全、④埋め込み型除細動器装着例が挙げられる。
問題2
禁煙支援における5Aアプローチで患者との会話で誤っているものはどれか。1つ選べ。
1 ステップ1「禁煙してみようと思ったことはありますか?」
2 ステップ2「禁煙したほうがいいですよ。」
3 ステップ3「これから30日以内に禁煙しようと思いますか?」
4 ステップ4「禁煙を実行するためにタバコに関連するものを捨てましょう。」
【解答】 2
【解説】
ステップ2(advice)では全ての患者に対してはっきりと強く、個々人に合ったメッセージを用いて禁煙を強く促す。「禁煙をしたほうがいいですよ」「本数を減らしましょう」などの表現は禁煙の成功を阻害する。「禁煙は絶対に必要です」「本数を減らすだけでは意味がありません」などの表現をする必要がある。
問題3
認知機能低下のある患者への対応として誤っているものはどれか。2つ選べ。
1 新しい知識を獲得する能力は年齢により低下するのが一般的である。
2 認知症の最大の危険因子は加齢そのものである。
3 認知症は可逆的な認知機能の低下である。
4 年齢の影響を受けて低下しやすいのは結晶性知能である。
【解答】 3、4
【解説】
3 認知症は進行性で非可逆的な過程をとる認知機能の低下である
。
4 年齢の影響で受けて低下しやすいのは結晶性知能ではなく流動性知能である。結晶性知能は年齢の影響を受けにくい。
問題4
心不全患者において特殊な状況・病態時の療養指導で正しいものはどれか。1つ選べ。
1 不安定狭心症は海外旅行の延期または中止が必要な病態ではない。
2 旅行中の服薬管理として、旅行日数分のみ薬を持って行く。
3 内服薬は預け荷物の中に入れておく。
4 夏場の熱中症予防としてコップ一杯程度の水分摂取を増やす程度で良いとされている。
【解答】 4
【解説】
1 海外旅行の延期または中止が必要な病態として、①急性心筋梗塞2〜3週間以内、②不安定狭心症、③PCI後約2週間以内、及びCABG後約3週間以内、④重症心不全、⑤先天性心疾患、⑥重症心臓弁膜症、⑦肺高血圧症、⑧治療抵抗性不整脈発作、⑨コントロール不良の高血圧症がある。
2 旅行中の服薬管理として、旅行中日数と余分に3〜7日分の薬を持参しておくことが望ましい。
3 内服薬は預けた荷物の誤着がある可能性を考慮、また、機内での心不全増悪を予防するために全て手荷物として持ち込む必要がある。
4 心不全患者では服薬により交感神経を抑制しているため発汗しにくい。そのため、夏場の熱中症予防としてコップ一杯程度の水分摂取を増やす程度で良いとされている。
問題5
日常生活の心がけとして正しいものはどれか。1つ選べ。
1 適切な入浴方法として、温度40〜41℃、深さ、鎖骨下までの半座位浴、時間、15分以内が推奨されている。
2 1日のアルコール摂取量では、アルコール換算量として20g/日一つの目安として指導する。
3 60歳以上の高齢者は、予防接種法に基づくワクチン接種を受けることが可能である。
4 便秘による排便時の怒責は心負荷を増大させることはない。
【解答】 2
【解説】
1 適切な入浴方法として、温度40〜41℃、深さは鎖骨下までの半座位浴、時間は10分以内が推奨されている。
3 60歳以上の高齢者は、予防接種法に基づくワクチン接種を受けることが可能である。
4 便秘による排便時の怒責は心負荷を増大させるため、排便コントロールは重要である。
問題6
心不全と心理精神的変化について誤っているものはどれか。2つ選べ。
1 不安とは、特定の対象に対する恐れの感情である。
2 喪失感は、身体状態の変化に伴う喪失体験のみならず、就労、就学、日常生活の変化などでも生じる。
3 心不全患者におけるうつの診断は、心疾患による身体症状の変化を伴うため、鑑別が困難である。
4 抑うつエピソードは一過性の感情である。
【解答】 1、4
【解説】
1 不安とは、特定の対象に対する恐れの感情である。
2 うつ病や抑うつは抑うつ気分が持続し、意欲低下、疲労感や気力の減退、興奮や喜びの消失、無価値感、自殺念虜、睡眠や食欲に対する影響などの身体症状が出現し、社会的機能が著しく障害される状態である。気βぬんの落ち込みは、健康問題、経済的問題などのストレス状況で生じる健康な一過性の感情である。
問題7
特殊な状況・病態時の療養指導について誤っているものはどれか。2つ選べ。
1 肺炎球菌ワクチンの予防接種は、10年ごとに2回接種することが推奨されている。
2 予防接種は、感染症を完全に防ぐことができるものではない。
3 心不全による入院は、冬に多い。
4 長時間の航空機旅行は全ての心不全患者において勧められない。
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