偏差値38の僕が理学療法士になるまでにしてきたこと
僕が、理学療法士を目指したキッカケは学生の頃の膝のケガです。
半年以上のリハビリを経験し、この仕事をして僕のようなケガで苦しんでいる方をリハビリでどうにかしたいという思いから、目指そうと思いました。
しかし、僕は高校まで全く勉強せずにサッカーを一筋でやってきたため、周りには「絶対なれないよ」「早く辞めた方が良いよ」など批判的な意見もありました。
この記事では
・これからPTを目指そうとしている
・自分が理学療法士になれるのか不安
・学校に入学したけどやめようか悩んでいる
・何から勉強したら良いのかわからない
・長期実習が不安
・PT国家試験が不安
・国家試験へのモチベーションが上がらない
・どのように勉強したら良いのか
このような悩みや不安を抱えている方向けに書いています。
この内容を
・批判的な意見がある中、どうして専門学校に入学したのか
・入学してどのように勉強していたのか
・一番辛かった思い出
・実習の乗りこえ方
・これさえやれば受かる国家試験勉強方法
このような流れで話していこうと思います。
ではさっそく本題に入りましょう。
1、批判的な意見がある中、どうして専門学校に入学したのか
それは理学療法士になる自信があったからです。
なぜ偏差値38の僕が、そんなに自信を持てたかというと、高校の頃に怪我をしてどん底から這い上がった経験が大きいと思います。
これは今でも自分の糧になる出来事です。
それは高校2年生の冬で、学年が入れ替わる時期に念願のトップチームに昇格することができ、試合にも出場する機会が増えてきた時期でした。
しかしそんな中、練習中に膝の半月板を怪我して、しばらくサッカーができない状態になってしまいました。
手術を終えると足は細いし、膝はほとんど曲がらない状態でした。
それでもなんとかリハビリを頑張り、復帰することができましたが、
復帰後は2軍の試合にすら出場できませんでした。
というのも、トップチームに昇格したばかりの僕は、中核的な存在ではなく、それほどチームに貢献できる選手ではなかったんです。
本当にこの時は悔しかったです。と同時に「もう一度トップチームに昇格して、最後の選手権で試合に出る」と目標を立てました。
そこから、毎日のように練習後に夜遅くまで自主練習を行いました。
この時の自主練習の経験は、僕の人生の中でも大きいターニングポイントになったと思います。
そして、人生最後の選手権大会のメンバーに選ばれることができました。
出場時間は20分程度でしたが、はじめに掲げた目標は達成できたし、悔いなくサッカー人生を終えることができました。
この経験がなぜ理学療法士になる自信に変わったのかというと、人よりも何倍も努力すれば目標は達成できると確信できたからです。
なので、僕は入学する前に「誰よりも勉強して、絶対に理学療法士になる」と決めて入学しました。
2、入学してからどのように勉強していたのか
入学後は朝8時半に登校し17時まで授業を受け、そこから21時まで自主勉強をする。
これを月曜から金曜まで行い、土日はほとんど勉強はしないというスタイルでした。
勉強内容は、その日に行った授業内容をノートに全部うつす。というなんとも非効率的な勉強をしていました。
しかし、この時の自分は勉強方法すらもわからない状態だったので、とにかくなんでも良いからやる。
というマインドで、勉強をしてきました。
毎日勉強していくと、少しづつ自分の勉強方法がわかってきて、勉強がどんどん楽しくなってきました。
結局、人の勉強方法を聞いてマネをしても、人それぞれ持ってる脳みそは違うので、あまりしっくりこないんですよね。
一番大事なのは、わからないところはすぐ先生に聞くです。
先生にわからないところを聞くことで、
・わかりやすく説明できる
・先生は生徒から頼られると嬉しいので関係性も良くなる
・自分の知識を整理できる
・アウトプットができる
このようなメリットがあります。特に勉強においてアウトプットすることはとても重要なので、わからないところがあったらすぐに先生に聞きましょう。
3、一番辛かった思い出
僕が一番辛かったのは、長期実習(治療実習)でした。
何が辛かったというとレポートや睡眠不足ではなく、治療がどこからどうみてもマッサージをしてるようにしか見えなくて、何を考えながら治療しているのかが分からなくてつまらなかったことです。
僕は、理学療法士になる前からスポーツ選手をみたいと思っていたので、実はこの実習を一番楽しみにしていました。
しかし、いざ実習が始まると午前中はひたすら物療を行い、午後はひたすら治療見学という感じで面白みは1mmもなかったんですよね。
リハビリ見学も正直、自分が思いえがいていたリハビリではなく、40分間マッサージをして抵抗運動をして終わりという感じでした。
毎日、これの繰り返しで治療見学の時は眠さとの葛藤で、何度もバイザーに怒られていました。
こっちも寝たくて寝ているのではないので、どうしようもない状態って感じです。
多分レポートが全然できていなかったら僕はこの実習で落ちていたと思います。
幸いなことに、レポートを作るのは得意だったので、なんとか合格しました。
今思うと、あの実習地もマッサージではなく、しっかりと考えた上でリハビリをしていたのかな。
と思うこともあるので、あの時の自分は型にはまった思考しかなく視野が狭かったと思います。
その分得られる知識も少なかったですし、もったいないことをしたなと思い反省しています。
4、実習の乗り越え方
ここからは、
・どうすれば実習を乗り越えられるのか
・実習前に行うこと
・辛い時の対処法
を解説していきたいと思います。
まず、どうすれば実習を乗り切れるか。というところですが、それはとにかく実習地に行くことです。
毎日のレポートで寝る時間が削られ、眠い中バイザーに詰められて。
という精神的にも、身体的にもかなりきつい実習ですが、
それでも負けじと毎日実習地に行くことが、一番必要だと思います。
次に、実習前に行うことなのですが、実習前に事前学習で脳卒中についてや骨折について学習する人がいますが、これは全く意味ないと思います。
というのも、サッカーについてのルールや戦術についていくら知識があったとしても、実際にサッカーをしていない人は、全く使いモノになりませんよね。
やっていく中で自分の欠点を見つけ、それを改善するために練習をして克服していくわけですよね。
実習も同じで、分からなかったところをメモかなんかして家に帰った後に勉強すれば良いんですよ。
学生が実習前にいくら勉強しても、臨床では教科書どうりのことなんてほとんどないし、バイザーもそこまで期待をしていないんです。
だから大事なのって、いかに効率よく勉強して自己成長につなげていくかしかないと思うんですよね。
そのために、実習前に行うことは
1、PCの使い方
2、レポートのテンプレを用意しておく
この2つだと思います。
PCの使い方に関しては、ショートカットキーについて調べておくとレポートの作成時間が大幅に短縮できます。
・ショートカットキーの使い方(MAC版)▼
https://support.apple.com/ja-jp/HT201236
・ショートカットキーの使い方(Windose版)▼
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%BC%E4%B8%80%E8%A6%A7
こちらにリンク先を貼っておくので、是非参考にしてみてください。
2番目のレポートのテンプレを作っておくなのですが、これは先輩からレポートもらい、構成だけを引き抜き、あとはそこに文字を打ち込むだけの状態にしておくことです。
正直、何個も先輩からレポートもらう必要はなく、構成だけを把握しておけばOKって感じです。
以上、この2つのことをしておくことで実習の負担が激減します。
反対に言えば、これ以外の作業には時間lを割くことはしなくて良いので、コピペできるところはして、無駄な作業はしないようにしましょう。
最近では、CCS(クリニカルクラークシップ)の実習が多くなってきているので、僕の時とは違う部分はあると思いますが、
これをやっておくことは無駄ではないので、是非試してみてください。
5、これさえやれば受かる国家試験勉強方法
僕は、国家試験の勉強を2年生の冬(3年制の学校)から行っていたので、約1年間ぐらい行っていました。
そのため、国家試験前に焦って勉強することもなく余裕で合格することができたんです。
中には、「1年もやってられないよ。」「まだ早いし、とりあえず今は実習に集中しよう」と思っている方もいるのではないでしょうか。
たしかに1年間、国家試験の勉強はしていましたが、やることは超シンプルですので、是非参考にしてみてください。
まず使うのは、
①QB(lPT国家試験テキスト)
②単語帳
③マーカーペン
④赤シート
です。
〜実施手順〜
1、まずQBの問題を赤シートで隠して1問ずつ解いていく。
2、正解でも不正解でも解説をしっかりと読む
3、わからない解説の部分をマーカーで線を引く
4、線を引いた部分を問題形式にして、単語帳に記入していく
5、単語帳は常に持ち歩き、移動時間などで問題を解いていく
〜ポイント〜
・単語帳は分野別に分けて整理しておくとあとで見直した時にわかりやすい。(QBはもともと分野別に問題が分かれているので便利)
・単語帳をみても良くわからなかった時は、マーカーで線をひたところに解説が乗っているので、見直すと記憶に残りやすくなります。
これを行うことで、「モレなくダブりなく」効率的に知識を入れることができます。
ぶっちゃけ過去問を何度も解いてもなんの知識にもなりませんので、是非この方法を試してみてください。
1日30分程度やれば国家試験なんて余裕で受かります。僕はこの方法で国家試験220点を超えました。
まとめ
僕は専門学校入学まで本当に勉強してこなかったので、高校までの18年間の勉強量と専門学校の1年間は同じぐらいの勉強量だったとだと思います。
今思えば、自分の勉強方法やある程度の思考力があれば、これほど時間を費やす必要はなかったと思います。
要するに、理学療法士になるためには勉強も必要ですが、何のために理学療法士になりたいのかを明確にしておくことが最も重要だと思います。
それがなかったら心がブレてしまうと思うので。
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