実習中に教えている『呼吸不全とSpO2』について

はじめに

これは

・実習（臨床）では『呼吸不全とSpO2』をどう捉えているのか知りたい
・実習の際に最低限覚えておきたい『呼吸不全とSpO2』の基礎について知りたい
・『呼吸不全とSpO2』の基礎を復習しておきたい
・実習がなくなったから漠然と不安を抱えている

そんな方におすすめのnoteです。

どうも！

Twitterやブログを中心に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の実習生のサポートをしている長谷川元気です。

今回は『呼吸不全とSpO2』の基礎について、私が実習で学生さんに伝えていることを中心に触れていきます。

実習は養成校で習う知識（点）を、臨床でも使える知恵（線）として学ぶ大切な場です。

しかし、2021年1月現在、一昨年から猛威を振るうCOVID-19の影響によって”実習を受けることができなくなってしまった”という学生さんも多く、臨床へ出る不安を目にすることも多くなってきました。

そこでこの度、私、はせがわはそんな学生さんのために、実習で培うであろう知識をここで共有し、”少しでも臨床へ出る不安を軽減できたら”という想いで、このnoteをシリーズ化しています。

シリーズはこちら

こんな時だからこそ、できることをお互いに積み上げていきましょう。

理学療法士の未来は決して暗くありません。

私たちが切り開くのです。

「こんないい職業は他にない」

実際に働いて、日々感じていることです。

ぜひ、同じ臨床のステージで、楽しい話ができることをお待ちしております。

そんな想いで生きている人もいるんだなということは覚えておいていただけると嬉しく思います 笑

さて、お待たせしました！

ここらで切り替えて本題に移ります！！

どうぞお楽しみください♪

呼吸不全とは

呼吸不全とは、動脈血ガスが異常であるため生体が正常な機能を営めない状態と定義されています。

※動脈血ガス：動脈血内に含まれる成分のこと。酸素、二酸化炭素が含まれる。

簡単に言えば、肺の機能である

酸素→身体に取り込む
二酸化炭素→身体から取り出す

という機能が崩壊している状態のことです。

Ⅰ型とⅡ型に分類されていて、

両型とも、室内気吸入時（酸素療法をしていない状態）の動脈血酸素分圧が60torr以下（PaO2≦60torrと表記される）で、

Ⅰ型；動脈血二酸化炭素分圧が45torr未満のもの（PaCO2＜45torrと表記される）
Ⅱ型；動脈血二酸化炭素分圧が45torrを以上のもの（PaCO２≧45torrと表記される）

※torrはmmHgと同義で、圧力の単位です。日本において、血圧にはmmHgのみが使われ、生体内の圧力にはmmHgだけでなくtorrを用いています。

わかりやすくいうと、酸素が足りなくなった状態の中で、

Ⅰ型；二酸化炭素が溜まっていない状態、二酸化炭素が排出できる状態
Ⅱ型；二酸化炭素が溜まっている状態、二酸化炭素が排出できない状態

という分類がなされています。

こうしてみると、二酸化炭素が排出できていない、Ⅱ型の方が重症であることがわかるかと思います。

この分類で注意しておきたいことは、