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日本の医療保険を徹底的にわかりやすく解説してみる。


安齋です!

本当に久しぶりの更新です。

やっていなかったのは、純粋に手がつかなかったのです。。。


ブログ執筆者としてはあんまり良くない形ですね。。。


それでも、フォローしてくださっている方々には本当に感謝です!


さて、今回、僕が書くのはタイトルにある通り、

【日本の医療保険制度について】

です。


なんでこの記事を書こうと思ったかというと、僕自身きちんと理解していなかったからです。


医療に携わる人間なのに、って思ってまずい!って実感したんですよね。


しかも、自分も使っているし定期的に支払いしているし。


どうやって自分のお金が国に徴収されているのか知っていて損はないと思います!


せっかくなので、これを段階をもってちゃんと説明したいと思います。


概要編

なぜ、今、日本の医療保険制度について知らないといけないのか編

知った上でどうしたらいいのか編


この内容でしっかりと内容濃くして執筆していきます!


今回の内容は概要編になります!


【日本の医療保険を知る前に知っておくべきこと】


日本の医療保険について話すこのコラムですが、本題に入る前に知っておくべきことがあります。


社会保険や国民保険については、働いている方であれば身近なものですので説明は割愛します。


知っておいて欲しいのは年齢ごとに分かれる日本の保険証についてです。


未就学児:医療保険証、乳児医療証(通称:マル乳)
就学時〜74歳:医療保険証
75歳〜:後期高齢者医療保険証
※登録者のみ40歳〜:介護保険証


このように年齢ごとに使用する保険証が異なります。


一つ一つ詳しくお話します。


上記の音声が簡単に説明したものです!


ただし、助成対象となる項目とそうでないものが区別されているのでそこはしっかりと把握しないといけないという部分もあります。。。

詳しくはお住いの地区HPをご覧いただければと!



【日本の医療保険〜概要〜】

画像1

(厚生労働省HPより引用)

おそらく、医療に関わる職種であれば一度は目にしたことがあるであろう一枚の写真です。

これだけ見せられてもなんとなくしかわかりません。

見るべきところはここです、ここ。



・75歳以上 一割負担(元気なみ所得者は3割負担)

から始まるここの部分です!

図1


他の項目である医療体制や医療保険制度のところは毎年、医療機関や医療従事者数が変動します。


国民が一番に着目と言っておくべきところは赤丸したところですね。



※例外あり:収入が現役並みの収入の場合は30%負担


ここだけしっかりと知識として押さえましょう!

自分が医療機関にかかる時、どの程度のお金を支払っているのかを知るだけでも自分の家計を守るために必要なことです!

それにしても、未就学児からも20%を請求しているとは。。。と思ったのが初めて知った時の率直な感想ですね。


【日本の医療保険〜年齢別に分類される負担割合〜】


さて、概要がわかったところで一つ一つ解説します!

まずは未就学児の負担割合ですね。

20%で固定されていますが、マル乳があるので就学前はあまり支払うことはないです。もちろん、対象とならない項目に当てはまる受診であれば自己負担額は発生します。


続いて、義務教育〜69歳までの負担割合について。

ここは30%負担層。特に高校生の年齢からは中卒で社会で働く方も一定数存在するので、課税対象となります。働いているので一定収入があるので30%はしっかりと国に収めないといけない段階です。


次に、70-74歳の負担割合。


この層は、退職している層ですので負担はやや下がります。ですが、中にはアルバイトや再就職で就業している方もいる年齢層です。よって、現役並みの収入はないだろうが、一定水準の収入はあるだろうという見込みからその設定になっています。

あとは、これはあくまでも個人的な予測なのですが。。


退職金が出たので、現段階ではある程度の安定した貯蓄があるだろうと思われている層なのではないか、と考察しています。。。



最後は75歳以上の負担割合。

こちらは収入が年金だけ。流石に国もせっかく今まで支払ってきた年金からまた税として奪うのは気が引けたのでしょうね。

一割負担となっています。

が!

実はここに※を記載していたの覚えていますか?

70-74歳までの負担割合の一覧表にも※を記載してます。


そして、説明欄には

『現役並みの収入がある場合は30%負担』

と、記載しています。


現役並みの収入とはどういう判断をされるのか。

収入額が下記の基準額を超える方                      収入基準額:単独世帯の場合:年収383万円/夫婦2人世帯の場合:年収520万円
ただし、被保険者本人と70歳以上の家族(65歳以上で後期高齢者医療の障害認定を受けている方も含む)の方の収入合計額が上記の基準額に満たない場合には、申請されると原則2割負担※になります。


ということです。


さらに詳しく見たい方はこちらへどうぞ↓



【日本の医療保険〜保険診療の流れ〜】

さて、一番ややこしいのがこちら。

保険診療の流れです。

普段、目に見える関係があるのは本人とかかった医療機関。この2つです。


ですが、実際には一人の患者のために医療機関の他に2つの行政が関与しています💧

詳しく見ていきましょう!

画像2

(厚生労働省HPより引用)


上記の写真一枚が全てを語っているのですが、僕自身そうですが、

これ一枚だけだとなぜその形を取っているのか非常にわかりにくい。

ので、噛み砕いて説明します!

こちらの動画をご覧ください↓



【日本の医療保険〜国民皆保険のメリット〜】


ここまでは現行している日本の医療保険について噛み砕いて説明しました。

ここからは少しですが、国民皆保険であることのメリットを現役医療従事者としてお伝えします。


国民皆保険とは、国民全員が平等に保険を受けることができる制度です。


これはすごくありがたい制度なんです。


これがあることで、いつでもどこでも医療機関にかかることできます。


現に国民皆保険制度を使用していないアメリカではそもそも、保険が民間企業のものなので基本的に医療費は全額個人負担です。。。


どこに行っても、保険証があるだけで個人負担額が軽減されるのは本当に珍しいことなんです。



【最後に】

いかがだったでしょうか。


多分、なんとなく知っていても実際に現在の自分がどの程度、医療費を支払っているのかをしっかり把握しているのはないかと思います。


知っておくことで、家計の見直しだったり、今後の予測(どのくらい費用が必要になるのか)がしやすくなるのではないかと思います!


では、次回は

『なぜ、今、日本の医療保険制度について知っておくべきなのか』

という内容でコラムを書きます!


読んでいただき、ありがとうございます。


【引用、参考文献】

・厚生労働省HP

・SCSK健康保険組合HP



【プロフィール】

氏名:安齋 将史

資格:理学療法士、高度専門士

活動:整体サロン、進リハの集い講師、ショックウェーブ 協会




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