学びに対してどんな方法があるか知る必要がある〜暗記と理解と抽象化〜
さて、今回の記事はかなり理論的に書く。
なのでいつもと文体が違うだろうし、捉え方も変わると思う。
でもそれでいい。
今回の記事はぼくなりに得た知識と、それを誰かに伝えるために考えて悩んできたことを言葉にして読んでくれる人に届いたらいいなと思っている。
そんな記事です。
暗記とは
暗記:書いてある文章を見ないで口に出して言えるようにするために覚えること。記憶法の一種である。一般に様々意味で用いられる。暗記という言葉の用法を大まかに分類すると、理解の伴う記憶とほぼ同じ意味を表す場合、サヴァン症候群のように理解の伴わない記憶を表す場合(丸暗記)の2通りある。
サヴァン症候群:知的障害や発達障害などのある者の内、ごく特定分野に限って優れた能力を発揮する者の症状を指す。
要約すると、
【そのものをそのまま知識として記憶し、その記憶した方法にしか活用できない】
これが暗記。
学生のテスト勉強で一夜漬けにて高得点を叩き出すのがいい例ですね。
その後にはあまり、記憶に定着していないから「忘れた」ってなる。
よく単語帳など作成して電車内で読んだりした経験があると思う。でも実は作ることに夢中になり、実際には頭に入ってきていない。使えても良いところ1週間程度だ。
理解とは
理解:記憶や学習などの概念と比較すると十分に解明されていない。理解は独立した現象ではなく、記憶と学習と密接な関係にあると考えられている。
理解には段階がある。
例として文章理解について記す。文章を理解するには、まず、書かれている文章の言語を理解できなくてはならない。英語なら英語、日本語なら日本語を、である。次に、書かれている一つ一つの文章の意味を正しく理解できる必要もある。最後に、文章全体の構造を把握する必要である。物語ならストーリー、取り扱い説明書ならば手順全体を把握するなどである。さらに、取り扱い説明書では、実際にその手順を正しく行えるかどうかということが関係する。また、物語ならば登場人物の微妙な心理の変化などを把握できているかどうかが関係してくる。
理解の分類
比喩的理解:ある概念をよく似た概念に例えて理解すること。
分析的理解:複雑な概念を分解し、より単純な概念の集合体に還元して理解する。
人工知能:人工知能の研究に用いられる理解についての理論として、ロジャーシャンクによってCD理論が提唱された。
そもそも、この時点では要約すらできない。ということは理解までこの段階で認識できるほどの情報ではないということがわかる。
じゃあ、なにをもって理解とするのか。
文章理解について書いていたWikipediaだが、ぼくなら文章理解を例題にはしない。
そもそも文章理解が一番むずかしいと思う。
筆者の意図や登場人物の心情の変化など様々な要因が一同時に理解を求めてくる。
しかも本人しかわからないところをわざわざ他人が理解しようとするのだから。
本人から説明なしには把握できない。
じゃあ、何を例題にするとわかりやすいのか。
定量化、数値化できるものを例題にするのが一番明確。しかも、日常生活に入っているもので。
例えば、お金の話をする。
買い物をしたらその分の料金を支払う。
なぜ支払う行動をするのか、それは
買いたいものはお金を支払わないと手元に来ないという規則を知っているからだ。
つまり、理解とは規則を知識として知っていることが前提に行われる現象ということ。
要約すると
【決まりを知っているのが前提で出来る思考、その記憶した方法を基にいろんな場面でその知識を活用することができる】
これが理解。
なんでそんなことを思いつくのだろうと他人に対して尊敬の意を持って感じたことはないでしょうか。
その感情は非常に大切で、自分には考えもつかない想像を他人がしているという思考。
これが純粋に尊敬の意として捉えることができるなら素晴らしい。
ほとんどの人は尊敬の意を持ってこの感情を抱いていない。
「どうせ媚び売るためにだろ/まぐれだよ/たまたまだ/〜だったらどうするんだよ」
などの否定形の意見が出てくる人もしばしば。
そう思う人はずっとそのままでいればいい。
他人をどう思おうと確かに個人の自由だが、その考えを押し付けたり言葉に発したりするのは自由ではない。
人権もある、努力もある、倫理もある、いろんな要素が含まれているのでどうしても発言したかったらSNSなどで匿名で発言してほしい。
発言の自由とは言われるが、そこには「それを耳にする人物の感情をしっかり考慮した上で」という隠し言葉があることを念頭に置いてほしい。
面倒くさいと思うだろうか。
確かに面倒だが、仮にあなたが面倒だと思うなら明日からあなたに職場の同僚や先輩上司が、心許ない言葉を毎日かけ続けたらどう思うか。あなたが頑張ってきたことを全否定してきたらあなたはどう思うか。
断言します。
この件については面倒だと思った人ほど、自分に降りかかると怒り出す。
要は「人に対して行うことではない」と理解しているからだ。暗記ではない。
でも、「自分はやってもいい」という応用の効かない丸暗記をしているおかげでそのような安易な考えに至ってしまう。
先日の学校教員による後輩教員へのいじめがタイムリーな具体例だ。
いじめをして何になる。お金にもならないし幸せなんて作れない。
抽象化とは
抽象化:その物事を言葉通りに表現するのではなく、たとえ話にして誰かに伝わりやすいように変換すること。
某番組で、某アイドルメンバーが先生となりビジネスワードを小学生に伝わりやすいように説明する企画がある。
あの企画の考案者は素晴らしい。
小学生は人生の経験値が圧倒的に足りない。しかし社会コミュニティに参加しているので常に誰かと空間を共有している。
自分の行動や思考を不特定多数に伝えないといけない空間にいるのだ。
そんな中で、自分の言葉ですら伝えられないのは意思表示ができないやつ→よくわからないやつ→話ができないやつ→つまらないやつと認識されてしまう。
つまり、アイドルも社会人だが小学生にも伝えられない程度の語彙力ではファンに日頃の感謝の意を伝えられないということだ。
話は脱線したが、抽象化とは誰にでも伝わるようにその事象を具現化すること。
みんなが興味を示すように僕もあるテーマを具現化してみる。
抽象化の具体例〜学校を畑としてみる〜
よく学校の先生たちは学校を畑にしてください、と学生に言う。
さて、その本質はなんだろうかといろんなことに関わるようになってから考えるようになった。
当時はそのまま、言葉を鵜呑みにして理解しているようでここで言うただの暗記をしていたと今になって思う。
今の僕が考察すると学校を畑にするということは、
学校という場所を自分のスキルアップの場として知識だけじゃなくて、いろんな企画力やリーダースキルを身につけてください。
ということだと思う。
畑というのは、そもそも土がしっかりしていないといい作物が育ちにくい。そういった意味では、学力というのは環境としては必要になってくるのかもしれない。ただし、それはあくまでも学校しか環境がない場合だけ。
学校には、いくつかのコミュニティを作ることが非常に簡単にできる場所だ。
・学級
・部活動
・委員会活動
・生徒会
・その他実行委員会
たくさんのコミュニティを簡単に作れる。これを社会に例えるならば、勤め先以外のコミュニティを作ってもらいそこに参加するというシステムだ。
これは非常にありがたいシステム。
社会人になり、その経験年数が増えるほど交流のある場所がどんどん減っていく。
増えるのは会社付き合いのできるクライアントくらいだ。
仕事以外の話をする場所ではない。(もちろん、社交辞令で話すこともあるけれど。)
社会人になる程、本来は交流の場所を勤め先以外にも多くあるといい。
趣味の交流でもいい、同級生同士で集まる定期会でもいい、もっとビジネス思考の人はいろんなビジネスパートナーとの交流を持つためにいろんな人と出会うといい。
つまり、学校というのは社会人になる前にできる交流の場所を増やす絶好の機会ということだ。
抽象化の具体例その2〜お金を貰うこと〜
もう一つ、具体例を挙げる。
お金について書く。
さて、お金ってどんな印象を持つでしょうか。
生活するために必要なもの?間違いじゃない、事実、僕ら社会人は生きるために生活をするために毎日出社してお金を貰うために働いている。
でも、ほとんどの人がその貰っている月給では足りないと考える。
じゃあ、どうするか。
当然、職場を変更してもっといい給料を出してくれるところを探す、もしくは昇進のため奮闘するか、はたまたバイトなどの副業をするか。
どの方法も間違いじゃないし、必要なことだしできることだ。
でも、これをさらに具体的に話すとしたらこれを読んでいる方は仕事以外の話を例に挙げて話すことができますか?って話。
僕はできる。
僕なら、これも畑にたとえて話をする。
畑=職場、会社
水=仕事
作物=給料
として、見てみよう。
まず、職場を畑とする。
畑はしっかりといい土が揃っていて、水を近くで組んでこれるところがいい作物を育てることができる。
ところが、水(=仕事)がいいものでないとそれなりの栄養を土(=職場、会社)に与えることができないので結果的に作物(=給料)が育っても成果が乏しいのでいいものが得られない。
これでは、せっかく畑を手に入れたのにいい作物が得られない。なので、次の手を打つ。
ここまで要約すると
【働いていても結果的にはあまり芳しくない結果のため、給料に反映できていない】
ということ。
簡単な話で、きちんと結果も出ていないのに給料だけもらおうとするのは虫の良い話だ。
さて、さらに深く抽象化していく。
周辺地域(=業務提携できる企業にアポ取り)
用水路を作成(=費用対効果が良くなるように打ち合わせ)
として、見てみよう。
さらにいい水(=仕事)を得るために、もっと周辺地域(=業務提携できる企業にアポ取り)を探索してさらにいい水を獲得できる場所を探す、そして自分の畑に引っ張ってこれるように用水路を作成(=費用対効果が良くなるように打ち合わせ)する。
でも、いきなり完成した用水路ではなかなか多くの水を引っ張ってくることはできない(=大きな金額には繋がらない)。
そこでさらに多くの水を引っ張ってこれるように用水路作成にあたり、良い素材を探して、その素材で作成する(=提携内容を吟味して、よりお互いにウィンウィンになるように企画や内容を練っていく)。
こうやって、完成した良い水を引っ張っってこれる畑には良い作物が育つようになる(=完成したビジネスには、お金が回るしシステムが完成しているほど、人はそこに賛同して協力しようとする)。
あとは、苗や種はいろんな人から貰えば良いし、買ってきて植えたら良い(いろんな人を集めたら良いし、賛同したい人を人づてに集めたら良い)。
このようにしてお金はどんどん貰える。
これが抽象化である。
まとめ
さて、ここまでしっかりと読んでくださった人にまずは感謝したい。
この時点で文字数は4432文字。ざっと原稿用紙11枚を超える量です。(これも抽象化です。)
でも、ここまで読んだということはこの文章自体に興味があるから、もしくは知りたい知識だったから、筆者に対して興味があるからのいづれかの思いがあるからだと僕は思う。
一番は、この文章に興味があるから、であってほしい。自分の文章を好きって言ってもらえるのは何よりも嬉しい。
僕は、言葉の勉強をするために常にメモをとってはいろんな文体で文章を書いている。それ自体が好きだから苦でないけれど、抽象化つまり僕以外の人に伝えようとした時に、うまく文章にできないと悔しいと感じる。
実際、この記事を完成させるのに3週間ほどかかった。まだまだ文章能力がない。
もっともっと、知っているけれど理解まで持っていけていない一般常識を言語化、抽象化したい。
なので、ぜひコメント欄にこんなものを抽象化してほしい、という意見を書いてくれたら嬉しい。また、文章を書くことができるから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?