こんな社会だったらいいな・・車いす×旅行雑誌で世界共通のバリアフリーを
どうも吉田です。
病院でリハビリの仕事をして現在は自費のリハビリの仕事をしています。一方で車いすユーザー向けの旅行雑誌を作っています。
車いすユーザーに旅行というエンタメを。
「こんな社会になったらいいな」という思いが雑誌になりました。
車いすだと旅行に行けないの??
車いすだから旅行にいけないの??
足が不自由だから・・
歩けないから・・
車いすだから・・
身体の不自由という理由だけで「旅行」というエンタメを奪ってしまっていいのか?
それが最初の問い。その問いからいろいろ調べてみました。
国交省調査による194施設のホテル・旅館のうち車いす利用者用客室数のデータ 。一番多かったのは139施設が答えた「1室」
たったの1室です・・・
もし2組の車いすの人が泊まりに来たら対応できないということ。車いすの生活になったら旅行に行くのが大変!は嘘ではありません。
そもそもの車いすユーザーの受け皿が非常に少ないのです。
さらに車いすの人にとっての旅行に対する問題点はまだあります。
・入浴が難しい
・宿泊先までの移動、宿泊先での移動が難しい
・トイレが難しい
・自分が疲れる
・移動自体に時間がかかる
このデータは要介護者の人の旅行するときの問題点として2016年国土交通省の調査研究からわかっています。 車いすの人も同じような悩みを抱えています。
他にもこんな問題点も・・・
・旅行するためのサービス・設備が不足
・旅行するための情報が不足
・旅行するための費用が高い
・旅行することへの社会への理解不足
・旅行することへの世間の目が冷たい
800人の旅行経験者、非経験者の要介護者の方の旅行に対する問題意識です。(2016年国土交通省の調査研究より)
情報社会の中でも足りていない情報はまだまだあるんです。
車いす×旅行「ベィmagazine」が実現したいこと
・車いすユーザーが外にでるきっかけ
・車いすユーザーが求めている情報を伝える
・介助者側にも知って得する内容を伝える
・退院後のエンタメがあることを伝える
・大切な車いすユーザーに届けたくなる雑誌にする
車いすユーザーへの旅行雑誌作成、その他車いすユーザー向けの情報を載せた情報をより多くの人に届けること。そしてあらゆる人にエンタメを届けることです。
ベィmagazineが広がることで何が起こるのか?
・旅するための知識の提供(ユーザー側とサービス提供側へ)
・車いすの人への情報提供・拡散
・旅館やホテルへの情報提供と改善案の提供
・わかりやすい雑誌を作り一般世間への認知
日本はトップクラスのバリアフリー・・ハード面では
ただ日本はトップクラスのバリアフリー環境が整っています。スロープ、自動ドア、エレベーターなどなど。でもなぜか外にでる車いすユーザーはあまり見かけません。
車いすユーザーはこう語ります。
「日本はソフト面ではまだまだバリアフリーじゃない。だから息苦しい。朝の満員電車なんて車いすだと邪魔者扱いされてしまう」と。
たとえどんなにハード面が整っているバリアフリーでも。周りにいる人がバリアを作っていたらどうだろう?
逆に段差や凸凹道があっても「人」が助けてくれればその時点でバリアはバリアじゃなくなるんじゃないか。
今の日本に必要なのはソフト面、人のバリアフリーなんじゃないかと。
どうしたらそんな概念ができるのか?
ハード面のバリアフリーだけじゃ足らない。
「知らない人に助けを求めること」と「知らない人を助けること」
そういう文化と概念をぶち込むことが大事なんだと。
ベィmagazineで人を助けあえるきっかけを作りたい。
ベィmagazineを作るきっかけ
病院勤務をしていた時代に言われた一言。
吉田:「○○さん、もうすぐ退院ですね!」
患者さん:「でも退院してもこの体じゃどこにも行けないからね。楽しくないよ。車いすでどこか行けるとこあるの?簡単に行けるの?生きてても楽しくないよ。」
そのとき僕は何も言えませんでした。
外の世界を全く知らない。エンタメと患者さんをつなぐことができない。どこに段差があって、どこがバリアフリーなのか。 旅館やホテルのベッドやシャワー、トイレはどうなっているのか。どうやって旅行に行けばいいのか。どこのホテルや旅館なら安心して行けるのか。正しい情報を伝えることができなかった。
入院中の人が退院後のエンタメを想像できないこと。時にそれは生きる希望すら奪ってしまう。
「退院してもやることないし・・・」という状況をなんとかしたい。
病院の患者さんと外のエンタメをつなぐ情報が必要だった。
でもそんな情報も雑誌もなかった。
ないから作った。ただそれだけです。
それがベィmagazine。ベィの由来は。
Bei=Barrier Entertainment Innovation
たった一人でもいい。
旅行に行きたい人の背中を1cm押したい。
雑誌を読んで『車いすでも旅行に行ける』と自信をつけてほしい。
マスに届かなくてもいい。1人の人に強く突き刺さればいい。
1人の人の背中を押せる雑誌を作り、社会がもっと車いすユーザーに対してソフト面でバリアフリーになればいい
大きな声で助けを言える国、助けてもらえる国になれるように
世界共通のバリアフリーを作ろう
車いすで世界一周した三代さんの話が今も残っています。
「世界共通のバリアフリーは「人」である」
いろんな場所を旅行して、とんでもない坂道や段差に出会い。どこにも昇降機やスリープがない状態に出くわした時。それを解決してくれたのは見ず知らずの「人」。環境じゃない「人」なんだと。
じゃあその人を作り出すためにはどうしたらいいのか?
もっと車いすの人が外に出て
もっと車いすの人が社会に慣れて
もっと車いすの人が助けを求めて
もっと助けあう社会が出来たらいい
ベィmagazine詳細
HPはこちら↓
雑誌購入はこちらから↓
10月15日までクラファン中です!第2弾はこちらから先行で購入できます↓
理学療法士最大級のオンラインサロンFree PT salonを運営!知識・技術を学ぶのはもちろん、発信力をつけて、みんなとコラボしてプロダクトを作る!やりたいことを実現する場所!→http://reha-basic.net/free-pt-salon/