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データをもとに,ストレス等について現実的に考える【社会保障について】

社会保障として,安心できる社会か?
将来のことが不安で,不本意な歩みを止められなかったり,無理をしてしまったりすることがあります.

社会保障・社会支出とは,制度によって,広義に公的に個人の経済的な負担を軽減しようとするもので,たとえばILO基準では,(1)高齢 (2)遺族 (3)障害 (4)労働災害 (5)保健医療 (6)家族 (7)失業 (8)住宅 (9)生活保護その他といった分類が一例として挙げられるもの,と言えましょうか.

令和4年度 社会保障費用統計より

Q.社会保障費はどれくらい?
A.140兆円前後

  • 基準によって多少前後しますが,140兆円前後で,対GDP比で25%くらいのようです.

  • フランスは対GDP比で35%くらい,アメリカが同,30%くらい,スウェーデンは日本と同じくらい,イギリスが日本より少なく,同,22.5%くらいとなっています.

Q.社会保障の何にもっとも使われているのでしょうか
A.「年金」ですが・・・

  • 高齢(老齢)と遺族年金,障害年金などを合わせた「年金」という大区分が,同じく大区分としての「医療」よりも多いですが,前者が全体の約40%,後者が約35%,となっています.

  • 「年金」の中では,高齢(老齢)がもっとも多いです.

  • 社会保障費の大区分として,「医療」,「年金」,「福祉」と分けてデータとして確認できるのは最初は1964年で,その年の「医療」の社会保障給付費は約7,300億円(全社会保障給付費の54.4%),「年金」,「福祉」はほぼ同額で3,100億円弱でした.2022年は,「医療」が約490,000億円(敢えて,単位を合わせています.以下,同.),「年金」が560,000億円,「福祉(介護含)」が440,000億円となっています.

  • 「年金」が「医療」を上回るのは,1981年以降です.「年金」が全社会保障給付費の50%以上になるのは1990年以降です.今は少し下がって,前述の通り,約40%です.

  • 社会保障についての考え方など,いろいろ変わっているのでしょうが,1950年の社会保障給付費の合計が1,261億円であるところ,2022年は1,378,337億円と,1000倍以上になっています.

サポートしてくださると勇気をいただけます.臨床心理の知見で社会に貢献したいと考える臨床心理士です.迷いながらも,できることを,少しずつ,がんばります.HPもご覧くださいませ.https://psychoffice-tokyomitaka.com/