困った時の最後の手段は持ってる

何と言うか、ぴたっと止まってしまって動き方が分からなくなってしまっていた。こういう時期もあるだろうと、見過ごしていたけれどさすがに今年もひと月を過ぎようとしていて、このまま動けなかったらどうしようと焦ってきたのだ。

そこで、私は重い腰を上げて実践した。そう、それは、

部屋の模様替え。

これが一番だ。うん、何もかも変化のないこの部屋のせいにしよう。そしてきれいさっぱり新しい形にして始めるのだ。ニュールームライフを。

いや、本当に本は読めなくなったし、文章も書く気が起きなかったし、妄想の時間も減ったし、曲を作るとか、歌いたい歌とか。あの、若い時ならどんどん溢れて手や胸からどばどばダダ洩れしていたようなあれらがだ、枯渇したんじゃないかと、最近は本当に危機感を覚えている。

奮い立たせようと、アグレッシブな人の発信を受け止めようと見たり聞いたりしてみるも逆効果。あぁ、もぅ、そういうのあたしにはそもそも無いんで、と右肩下がりに心が転がっていくのだ。それも底なしの、ゴールのない右肩下がり。止まり方が分からない。見ないふりしかできないのだ。見ない間に光は遠く小さくなっている。

あれ、あたしこんなだったっけ。ぽつん。もう、やだな。

そんな時は、最後の手段が模様替えだ。身を置く場所を変えてみるのが手っ取り早い。自分は新しくならなくても部屋は新しくなって、私に「どこに座る？」とでも言わんばかりに腕をひろげてくれる。ありがとうマイルーム。私の場所。君と良い時間を過ごすために、少しずつ何かにとりかかってみるよ。