【専門職向け】レベル2 特定(セミナーティーン)Triple Pとは
こんばんは。
Triple Pトレーナーの香川です。
今日は月曜日です(書いている間に日付をまたいでしまいましたが…)。
週末はみなさんいかがお過ごしでしたか?
私は、土曜日は「発達障がいといじめ」のセミナーに参加し、日曜日は自殺に関する研究の書籍を読んでいました。
予防のためには、個人個人の何らかのスキルを高めればそれでよいということではなく、環境を整備していくこともとても重要です。
とはいえ、他者と良好な関係があることや社会的なつながりがあることはメンタルヘルス上の問題の保護要因(問題を防ぐ因子)となるので、他者と良好な関係を築くスキルや困ったときにサポートを得ることができるスキルを育てることも大切だと感じました。
本日は、このようなスキルを子どもたちが身につけるのを親として手助けする方法を扱う、「特定ティーン Triple P」について紹介をしていきます。
プログラムの構造について
特定ティーンTriple Pは、ティーンエイジャー(高校生までのお子さん)をもつ保護者の方20名以上向けに行われるセミナーシリーズです。
ティーンについては、オーストラリアではほかの介入レベルのTriple Pがあったりもするのですが、現時点で日本に入ってきているのはレベル2のセミナー型のTriple Pのみです。
【参考】介入レベルについての詳細は、前の記事をご覧ください。
https://note.com/psychologist_ppp/n/nda782d75c565
所要時間:90分程度で行われます(60分程度の講義+質疑応答30分)
構成:3つのセミナーがあり、1つ、2つ、あるいは全てのセミナーに参加することができます。
各セミナーの内容は以下の通りです。
参考(Triple P インターナショナルが公開している説明資料にリンクします):
http://www.triplep-japan.org/documents/11260.pdf
特定ティーンTriple Pの対象
中学生から高校生までの年齢層のティーンエイジャーのいる親または養育者で、ティーンエイジャーの成長を促す一般的な情報に関心のある方が対象です。保護者だけではなく、心理職やスクールカウンセラーの方、学校の先生などの専門職の方も参加することができます。
特定ティーンTriple Pを行うには
特定ティーンTriple Pを行うためには、特定ティーンTriple Pのプロバイダー(ファシリテーター)養成講座に参加し、認定を受ける必要があります。
*Triple Pでは、プログラムごとに認定を受けて実施する必要があるため、特定ティーンTriple Pを行うためには、たとえ他のプログラムのライセンスを取得されているとしても、特定ティーンTriple Pの養成講座の受講が必須となります。
※セミナーシリーズには、12歳までのお子さんのいる方向けのセミナーシリーズ(特定セミナーTriple P)もあります。
【プロバイダー養成講座について】
① 2日間の養成講座に参加する(今はオンラインで行っています)
② 半日の認定セッションに参加し(実技試験)、合格基準を満たす
日本での養成講座は、すべてNPO法人Triple P Japanさんが主催されています。養成講座にご関心のある方は、ぜひこちらのHPをご覧ください。
http://www.triplep-japan.org/index.html
「ファシリテーター養成」の欄に、今後の予定が公開される予定です。
終わりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
お子さんが年齢を重ねていくと、それまでうまくいっていた子育てのやり方ではうまくいかなくなることがあります。
特定ティーンTriple Pでは、お子さんの年齢に合う子育て技術を効率よく学ぶことができます。
関心を持ってくださった方は、ぜひ、今後の情報をチェックしてみてください。