NIPT検査について思うコト
少しセンシティブなお話。
妻が妊娠して安定期に入った頃ぐらいにした会話
『”NIPT検査”ってする?』
という妻からの問いに
「もちろんしようと思ってた」
って答えると少し俯きながら
『…そっか』
表情を曇らせる妻
僕としては健康的に生まれてほしい思いがあるし
”万が一”なんてことがあったら妻にも悲しい思いをさせてしまうかも
って感じていたからそう答えてしまった
逆に妻としては
生まれてくれれば…そういう思いが強くあったみたい
生まれてきたとしても病気とかがあれば…
そんな”万が一”を考えてしまう僕と
”宿ること自体、出産すること自体が奇跡なんだから”
という妻。
いろんな事に関して方向性とか一致してた僕ら夫婦にとってはじめての大きな価値観の違いを改めて認識した場面だった
正直そこまで深くは議論できなかった
というのも、実際に産むのは妻だし僕ではない
そんな妻の気持ちを最優先に尊重したかった
妻と一緒に病院に付き添いに行ったときに
”NIPT検査”
のポスターを見かけた
そこには
『重篤な先天異常を見逃さない
すべての妊婦さんへ自分の事を「知る権利」』
っていう文字を見てめちゃくちゃ考えさせられた
イギリスとかだとこの生まれる前の遺伝子検査、通称NIPTは90%以上の方が受けられるそうで、何かが”わかった”ときに夫婦で話し合って先の事を考えるそうだ
仮に検査をして”何か”あったとき僕たち夫婦は
どう選択をしたんだろう
『今月も順調!こどもも元気だって(笑)』
妻が笑顔で僕に伝えてきた
そんな妻の顔を見て
”嫌な思いをさせたくない”
って考える”もう一人の自分”がひょっこりと顔を出して
『やっぱり受けたほうがいいんじゃない?』
って言わせようとする気がした。
結局この手の話には”正解”はなくって
”選択”があるだけ
それも、夫婦それぞれの選択が。
僕は妻のした”選択”を尊重した
正直不安がないわけじゃないけど、でもあの笑顔を見たら何があっても一緒に頑張ろうって心に決めた話。