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死への受容プロセス(dying process)

○キューブラー・ロス(Kübler-Ross, E.)は、約200名の末期がん患者へのインタビューに基づいて、死に向かう心理的な5段階のプロセスを表すキューブラー・ロスモデルを提唱している。

1.否認

 死の予告を聞かされた時、自分が死ぬことを認めようとしない段階。

2.怒り

 自分が病気であること、死が近づいていることに対して怒りを周囲に向ける段階。
 健康な他者への恨みや羨望が現れる。

3.取引

 自分がどうしたら延命できるのかの取引を始める段階。
 何かにすがろうとする心理状態。

4. 抑うつ

 怒りが静まり、否認や取引が無駄であることを知って、抑うつや絶望感に襲われる。

5.受容

 苦痛との闘いが終わると、最終的に自分が死ぬことを受け容れる。

 
 この5段階は必ずしも順番通りに現れるとは限らず、またすべての段階が必ずしも現れるとも限らない。


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