バランス理論(balance theory)

○バランス理論

 ハイダー(Heider、F.)が提唱した認知を変化させる態度理論のこと。
 均衡理論、P-O-X理論とも呼ばれる。
 ある個人(P)と他者(○)と事物(X)の三者関係について、要素間の不均衡状態は不快な矛盾が生まれるため、避けて均衡に向かおうとする傾向がある。

○心情関係とは、対象に対する好意的あるいは非好意的といった人の心情的な側面のこと。
 好意、尊敬、承認はプラス、嫌悪、軽蔑、不承認はマイナスの心情関係となる。
○単位関係とは、自分と他者、人と事象の関係について、類似している、接近している、所有しているなどの点から1つのまとまりとして認知できるか否かという側面を指す。
 まとまりとして認知できる場合はプラス、できない場合はマイナスの単位 関係となる。

 たとえば、サッカー(×)、友人(0)、自分(P)という三者関係において3つの符号の積がプラスのときは自分(P)の認知はバランスがとれて、マイナスになるときは不均衡になる。
 不均衡状態は認知者(P)にとっては不快な感情となるため、少しでもその不快さを低減してバランスのとれた状態へ戻ろうとする。

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