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精神科専門医試験 口頭面接試験対策ガイド(13-15回解答付き)

精神科専門医試験の口頭試験は、最後の関門で多くの受験者にとっても筆記が終わり気が抜けがちですが落ちる方もいるため、しっかりとした準備と対策で合格を目指しましょう。比較的面接は合格率は高いとは言われていますが、気を抜いていると意外と落ちます。。本記事では、試験の流れ、過去の解答例、おすすめ参考書などをまとめました。
2024年から症例報告のレポートは扱わなくなったので共通症例のみとなります。


1. 面接試験の流れ

精神科専門医試験の口頭試験当日は、緊張感の中で進むものですが、事前に流れを把握しておけば落ち着いて対応できます。ここでは、当日の動きや注意点を詳細に解説します。

集合・受付

  • 集合時間と場所
    指定された集合時間に、試験会場(自分はホテルでした)に到着します。ロビーに受付が設置されており、受付スタッフが対応します。

  • 受付時の確認事項
    受付では以下の確認が行われます:

    1. 受験票と身分証明書の確認。

    2. 持ち物検査(カバンの中を軽く覗かれる程度)。

    3. マスクを外しての顔確認

  • 携帯電話の回収
    試験開始前にスマホ(携帯電話)やスマートウォッチなどの電子機器を回収されます。試験終了後に返却されますので、事前に必要な連絡を済ませておきましょう。

控室での待機

  • 控室の雰囲気
    控室は主に会場内の広いスペースで、他の受験生も同じ場所で待機します。控室では、以下のような状況が見受けられます:

    • 目を閉じて考え事をしている受験生

    • 試験対策本(例:DSM-5やポケットマニュアル)を読んでいる受験生

    • 症例レポートを再確認している受験生(*16回試験から症例レポートは出題されなくなります)

  • 待機時間の過ごし方
    緊張しがちな時間帯ですが、最後の準備を進めつつリラックスすることを心がけましょう。

試験室への移動

  • グループ移動
    控室で待機している受験生が3人ずつ呼ばれ、試験室(ホテルの個室)へと案内されます。スタッフの指示に従い、エレベーターや階段で移動します。

  • 試験室前の待機
    試験室の前には椅子が設置されており、1人ずつ順番に試験室へ入ります。この段階で大きく深呼吸し、集中力を高めるとよいでしょう。

試験開始

  • 試験環境
    試験はホテルの個室で行われ、部屋には机と椅子、そして試験用のパソコンが置かれています。パソコンの画面には試験官3名の顔が映し出されています(1名は進行役、2名が補助役)。

  • 共通症例の提示
    試験官からの挨拶後、最初に「共通症例」の資料が提示されます。ここで10分間の読み込み時間が与えられ、モニターはオフになります。この間に症例の内容を紙にメモすることが可能です。
    注意: 試験開始前に筆記用具をすぐ出せるよう準備しておくとスムーズです。

  • 口頭試問
    読み込み後、以下の順で試問が進行します:

    1. 精神症状・身体症状の把握

    2. 鑑別診断の列挙

    3. 検査や治療方針の提案

  • ロールプレイ
    口頭試問の次はロールプレイが行われます。試験官が患者や家族役を務め、治療計画の説明や患者の不安への対応を問われます。また、試験官にもよりますが漏れていたりするとヒントを与えてくれたりもします。

  • 試験終了

    • 終了手順
      試験官から終了の指示があり、共通症例の紙を返却します。スタッフが控室へ案内し、携帯電話などを受け取って全ての試験が終了します。

    • 注意点
      試験中は周囲の指示に従い、決められたルールを厳守してください。特に、ロールプレイ中に質問しないなど、試験特有のマナーを意識する必要があります。

試験官は誰か

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