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風のふく島。
表題のテレビ東京のドラマ、2月7日(金)深夜24時42分からの第5話は、トライアルの専門誌「自然山通信」を発行する、西巻裕さんがモデルだそうで。なんせトライアルで町おこしをする男の話、なんだから、見ないわけにはいかない。編集に携わるもう一人の杉谷真さん役の人も出てくるそうな。
*タイトル写真の左真ん中がご本人。
私が西巻さんの名前を知ったのは、バイク雑誌でパリダカやファラオラリーを取材撮影した記事を読んだ時だと思う。もう30年以上前の話。フォトジャーナリスト、と言うのが正しいかどうかわからないけど、私は西巻さんの事をそう思っている。*ホンダのアフリカツインの元になった、パリダカの常勝マシン、NXRの開発物語の本「HRCのNXR開発奮戦記」(グランプリ出版)の著者でもあります。
もともと、1998年頃にトライアルを始めたのですが、そのなかで「トライアルジャーナル」という雑誌を作った宮田さんと知り合い、ありていに言えば引きずり込まれた感じですけど、そこからどんどん広がって、トライアル界のたくさんの人たちと出会うことになります。西巻さんもそんな方々の一人。ちょうどその頃、トライアルジャーナルが廃刊して、その編集長だった杉谷さんと一緒に創刊したトライアル雑誌が自然山通信だったわけで。全日本やツーリングトライルの現場や2000年頃から始まったモテギでの世界選手権とかで何度かお会いするうち、実は昔、砂漠のラリーのアレコレについて書かれたり、撮ってこられた写真のファンだったんですよ、憧れでした、と告白もした。
この時代、何処でも仕事は出来る、ということであろう、もうずいぶん前に東京から福島の川内村へ移り、その後震災で例の原発事故に遭遇したりと、なかなかすごいことになったりしてますが、地元でせっせとトライアルの大会を開催したり、初心者向けのスクールを開催したりと、頭が下がります。どういう経緯でドラマのモデルになったのかはわかりませんが、あのひょうひょうとして、いつもにこやかな西巻さんを、どんなふうに役者さんが演じているのか、とても楽しみなのです。