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トレペ。

撮影では、アンブレラも良く使うが、大きな面光源になるトレペ越しが多い。トレペを垂らして、そこへじかに当てるんですが、トレペとの距離や位置、向きを変えたり、パーンドアで切ったりする事で光の周り方をコントロールしやすい。ただ、これだとどうしても背後に少し回ってしまうので、気になるときはレフ板で覆ったりもする。もっと確実に光をコントロールしたい時には、ほぼライトボックスのような形状にすることもあった。もう少し柔らかく、なんて時にはヘッドにトレペをかけてみたりもしますし、リフレクターのサイズを変えることも。

右に写っていませんが、ミニポールとライトブームがあります。
左のは細いポールで両先端がダボになってます。
トレペの向こうには傘と下側にナマのライトが一発低い位置にあります。

で、このトレペ。写真のようにテーブルトップでは、巾1mのものを斜めに、手前から奥に向かって、上を覆うように広げてます。奥側は、クリップなどで止めますが、手前には固定するのになにかしらブームのようなものが要りますけど、これはあちこちから商品として出てますね。うちではミニポールにライトブーム25っていうのを取り付けて、支持しています。これの利点は、足元が邪魔にならないってことです。スタンドだと小さくてもスタンドの脚が出ているので、作業中にひっかけることが多くなります。小さな商品を奇麗に並べていて、引っ掛けて倒したりしたら目も当てられません。その点、オートポールなら少々蹴飛ばしても動きませんから。
四角い枠を、木や塩ビのパイプなどで作り、そこへトレペを貼る、と言うのも昔からありますけど、今ならアルミの角パイプやカーボンのパイプなどで作れば軽くて強いのが出来ますね。ただ固定するのに一工夫要ります。
実際の撮影で、モノの背景のデコラ板とかにきれいなハイライトのテカリがあるのって、トレペやユポでないと奇麗には出来ません。特にてかてかの板だと、鏡のようなもんですから、トレペの折れ皺や繊維による濃淡なんかもしっかり写ります。このトレペと背景の距離やトレペとライトの位置によってさまざまな形状、大きさのテカリ(ハイライト)を入れられます。強くも弱くも広げたり狭めたりも。本当に小さく部分的に入れるなら、穴をあけたボード(黒紙など)をトレペの上にかざすこともあります。これも欲しいテカリのサイズ、明るさに(トレペ、ボード、灯体の)距離を変えて合わせます。
こうやって文字で書くとややこしいですが、やってみたら一目瞭然。トレペと電球一つで、どうなるのか目で確かめられますので、やってみてください。


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