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PSWが意欲を維持して継続するために1

私と福祉大学や専門学校でPSWになった同級生はかなりいました。

卒後2年くらいしたときに、いわゆる日本精神保健福祉士全国大会(PSW学会)にはかなりの同級生や後輩がいて「同窓会状態」でした。

先日、病院間の連携でいろいろな病院に連絡を取りました。前につながりのあった大学の同期のPSWはほぼかなり前に退職をしたといいます。私の駆け出しのときにPSWをしていた人も数名しか残っていません。調べてみると他分野や異業種に転職した方がかなりいます。

患者様と一緒に支援をしていき見える形で結果がみえる仕事なのにもったいないと思います。

この理由は、自らメンタルを壊してしまうとか、薄給過ぎて続けたくても続けられないケースが多いです。

中には介護事業や就労支援を立ち上げて雇われているPSWの何倍も稼いでいる人もいます。私が思うにPSWや福祉職は「金を儲けたい」と思う人が少ないのです。私は大学時代にある市の社会福祉協議会に内定をいただいたときに額面では「こんなものか」と思いましたが手取りを見たら10万円を切っていました。居住している隣接の市で峠を越えなくてはなりません。往復60㌔で通勤手当は2000円でした。これは実家住まいでなくては生きていかれない額です。しかし、この程度の給料の同級生はかなりいました。「お金よりも福祉の仕事」というスピリットでした。こういったスピリットに事業者、雇用者側もこのスピリットにつけこんでいき薄給でも文句はいわないだろうと考えているのか給与が上がりません。

病院は比較的給料はいい方ですが新卒の採用は多くはありません。私の関わっている病院は新卒を採用するのでかなりの教育が必要になります。給与は良い方だと思います。これは精神保健福祉士会の努力でもあります。

PSWはいろいろと保険点数になる要件も増えてきています。

あと、最近では大学を出ても一定レベルの大学以上だとほとんどが福祉職(PSWも含む)に就かずに大手企業に就職する大学もあります。逆にかつては大学に行かれなかったレベルの高校生が安易に入れる大学を卒業しても人間的に未熟なため福祉職に就職しても仕事ができない状況が発生しているようです。これは福祉の勉強以前の話です。

大学教育の充実と夢と希望が持てる仕事でないと次世代につながりません。

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