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宗教 対 精神科医療 3

非常に複雑なことであるが、ここで重要なのは医療と隔絶しないことである。

カウンセリングは万能か?

既述の宗教者の奥さんがよく「カウンセリング」をしていた。精神医療の批判を展開して、「このままじゃ一生薬から離れられない」と治療拒否や拒薬を勧めた。当然のごとく対象者は悪化をして気づいたときには問題を起こして措置入院や精神科救急で入院するといったケースもある。

宗教者に限らず「カウンセリング」を無資格でする人が多い。現状の心理系の国家資格は認定心理士、臨床心理士、心理士である。どの資格もかなりの時間と知識を得て試験を受ける、また、臨床実習も積まなくてはいけない。

しかし、業務独占ではないので、多くの民間資格や怪しげな講座で「資格」を得られることもできる。この「資格」を看板に「カウンセリング」をする人が多い。中には「薬に頼るな」「鬱は心の風邪だ」とかを強調して精神医療と隔絶するようなこともある。さらには多額なカウンセリング代金を請求される場合がある。精神保健福祉士でも「カウンセリング」を有償にしている場合もある。

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