「ＮＨＫスペシャル　死亡退院　精神医療・闇の記録」に関して（2）

前回の続き（引用から）

SNSに次のような記事があった。

NHKスペシャルの感想のようだが看過できない。その第2段弾。

まず、SNSの記事。

★ここから★
昨夜放送されたNHKスペシャル
「死亡退院、精神医療·闇の記録」本放送:12月14日22時~22:49　再放送:12月18日0:35~1:24火曜日深夜放送

患者はベットに縛られて薬漬け‼️これは氷山の一角です。

心の病は「死ぬ病気」では決してありません。
患者をお薬漬けにしてお金に群がる医師‼️今は医は算術ですね。

日本の精神医療の「闇」です。世界一精神病院が多い国‼️

〇〇（地名）の相談者の方は精神病院から脱退しました。

「今からタクシーで脱退します」と私に連絡‼️
入院している方々がどんどんお薬漬けにされ、ベットに縛り付けられ口から泡を吹いている姿を見て、自分もここの病院に居たらあんな風にされる‼️と恐怖を覚えたと言われました。

正しい選択でした。

今は普通にご家族で幸せに暮らしていらっしゃいます。お薬の副作用の怖さを知れば大切な自分や愛する人を守れます。クスリはリスク💊です。

お薬では病気は治せません‼️治せるのは自分の身体の中にある100人の名医「自然治癒力」です。

＝ここまで＝

今回のＮＨＫの番組はＮＨＫが内部告発でスクープをしたＴ病院のことである。前に報道したものに新情報を足して総集編にしたものであった。

Ｔ病院だけではなく同族で経営をしていた隣県にあるＡ病院（今は廃院）のことも再度報道している。さらにはU病院や関西の以前に問題を起こした病院の名前も出てくる。

Ｔ病院に関しては私がＰＳＷになったときから「やばい」という話はあった。しかし、人工透析が必要な患者様の場合は受け入れ病院が少なく、特に長期の場合は受け入れ病院が都内だとＴ病院しかない。昨年も透析患者様の転院を都内の病院のＰＳＷから助言を求められた。このＰＳＷは、Ｔ病院は問題が起きていて対応できないという判断で、首都圏に留まらず山梨、新潟、長野まで病院を探したが結局受け入れはできず、懇意にしている透析ができる内科病院で受け入れてもらい、そこで介護保険などを使う段取りをして自宅退院をしていただき自宅から透析に通うこととなった。

Ｔ病院は透析ができて長期でいられる病院という機能があった。ＮＨＫの報道以来行政の監査が何度も入り、行政が介入し、病院の幹部の総入れ替えで「改革」が進んでいる。理事長などの首脳陣も総入れ替えになった。問題のなったような傾向のある看護師も全員退職となっている。

そこで付け足された部分では改革の状況も報道していた。

NHKの番組に扇動されたSNSの方は、そもそも「精神医療人権活動家」だったのかわからない。少なくとも私が知っている「精神医療人権活動家」ではない。誰にしてもしかし、人権を重視することがエスカレートすることで患者様を治療する権利や拡散することで治療が必要な患者様が精神科医療に恐怖をおぼえるだろう。

さらに「自然治癒力」といっても精神疾患は内科疾患とは違う。じゃあどうやって「自然治癒力」で治すのだろうか。