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PSWの経営感覚

私は今までに「使えない古株のPSW」「いうことをきかない新任PSW」をかなり見てきました。

共有しているのは「お金に疎い」ことです。これは稼がないという意味もありますが、患者様の金銭管理や日用品費の管理などが全くできないことです。

あるPSWは新卒で病院に入職しました。1人の担当患者様は50人程度です。上長が増員をしました。

私が採用された理由は古株のワーカーが更年期障害で退職することになったからでした。その後任で古株さんと半月いました。

この古株さんは連携病院のPSWでは有名な「キィィィ系」でした。他院のPSWに喚いたり怒鳴ったりする人でした。それまで1人PSWでいたのです。この古株が最悪で処遇も中途半端、毎日終業前10分になるとカバンを抱えて「待機」になります。上長の悪口を新卒のPSWに吹き込んでいました。このPSWが更年期障害で転職をしていなくなりました。

この若いPSWは「私の師匠は〇●サン(古株)」と後任の私に公言していました。古株さんとは2か月しか一緒に働いていないのです。呆れてしまいます。

とにかくだらしない。この病院の午後は訪問看護なのですが、1人の患者様の家にいくとずっとかえってこない。午後に4時間あるのに訪問は1件だけです。また、患者様の退院支援も面接に時間をかけすぎる。それならまだいいのですが、80歳近い高齢者女性を援護寮(当時)に入所させようとしていました。患者様が長期入院で入所理由を「編み物をしたいから」といいことでした。この年齢なら養護老人ホームや介護保険認定をして介護保険に乗せるのが普通だと思いました。案の定ベテランのナースから「あの子おかしいんじゃないの?患者さんが錯綜されている」というのです。さらに当時は患者様のお小遣いを預かって相談室内の金庫に入れていたのですが、その金庫を開けっぱなしで患者様の病室に行ったり、訪問看護にいくことがよくありました。ある日、私は相談室に帰ると相談室内にあるミーティングテーブルに患者様の預かり金が拡げてありました。さすがの私もこれにはキレました。そのまま泣き出して逃げ出して上長にチクりにいきました。そのあとで上長に事情を報告しました。さらにはこの復讐なのか会話の中で出た話題で他院のPSWの苗字でダジャレを言ったら「セクハラだ」と上長に訴えました。とにかく最低最悪なPSWでした。そのあとで他部署に異動になり、そこの課長ともうまくいかずに退職しました。そのあとで上長はやっと私が苦労していたことを理解してくれました。この人はそれ以来PSWは一切しなかったそうです。それでいいんです。患者様も一緒に働くスタッフも迷惑ですから。

こんな人もいました。大体、私と同じくらいの経験年数のPSWでした。やたら「患者さんのため」とか言っているのですが患者さんから依存されていて気づかないのです。私がその病院に赴任してからいろいろな改革をしました。急性期病棟の稼働率が70%前後。これは赤字ラインです。それを「金のことは考えると汚い」と一蹴していました。PSWや医師を固めていきました。

私が病棟稼働率を上げたり、入退院率を上げて患者様のためだけではなく病院の英英や地域のクリニックに貢献をしようとしてのが嫌だったのでしょう。いろいろなクリニックと連携をする計画を起案しました。現状で多くの病院が赤字で倒産したり、譲渡したりしている話。クリニックでは急性期症状の時に入院対応ができないう現状と入退院促進や他院から患者様を受け入れれば地域貢献と病院の増収になると稟議書を出し、理事長や経営戦略室に働きかけました。

そこで1人の医師が理解をしてくれました。この医師は他科から精神科に転科したてでした。精神科の人脈やクリニックをみたいのもありました。大体、週3回で午後はクリニック周りを一緒にしてくれました。さらに毎朝、希望するクリニックに空床FAXを送らせていただきました。病床稼働率の平均は97%を常に超えていました。

病院の運営はボランティアではありません。患者様からの診療報酬からのお金で運営されているのです。きれいごとだけをいう「正義の味方PSW」は今後の病院冬の時代で足かせになるでしょう。

患者様によくしていただくことで診療報酬がいただけるなら、患者様のために一生懸命やって、後からお金がついてくるわけです。

PSWに診療報酬が加算されてきたのですから病院の経営にもどんどん貢献できるのです。

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