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PSWと精神疾患6 クリニックはたくさんの患者様と出逢う

精神科、メンタルヘルス科、心療内科といったクリニックが増えている。

25年前の10倍近くなっている地域もある。

さらに予約まで3か月待ちという「人気クリニック」もある。

私がクリニックでワーカーをしていた。街中のクリニックだった。

周りにも精神科クリニックはあまりなく、精神科にかかることに他人の目を気にすることが今よりも酷かった。精神科にかかったら人生終わりだと思う方もいた。

クリニックのワーカーもなったのは社会復帰施設の施設長に退職(転職)を相談をしたときに「あなたは患者さんとじっくり向き合うタイプなのでクリニックがいいよ」とアドバイスをもらったのもある。

クリニックでは統合失調症、双極性障害、人格障害、うつ病などいろいろな疾患の患者様が来られた。ワーカーはインテーク(初診面接)を取るのだが1日で8人とか10人のときもあった。

場所柄いろいろな仕事の方が来られた。

長期入院から地域生活に移行した古くからの患者様もいた。

クリニック業務には電話応対もある。これが結構大変だった。いつも妄想を話す方やいつも同じ相談をする方などいろいろだった。

ある時に妄想の患者様の電話があまりにもしつこいのできくだけではなく言い返した。しばらくして、その患者様が現れて私をめがけて傘をついてきた。本気だった。幸いにも同僚の巨漢の女性ワーカーが傘が刺さる寸前で手で傘を押さえてくれた。このときに一言がこういったことになることを身をもって知った。

こんなこともあった。患者様が面接を頻回に申し出るので面接に応じていた。あるときに患者様がクリニック近くで暴れることがあった。すぐに向かって宥めてクリニックに戻った。そのあとから私への愛の告白の手紙が頻回にきた。そのあとで私が旦那さんになってしまった。クリニックの院長に相談をしたら「これは誰もが通る道だ」といって、断るように指示された。私はきっぱりと断った。少し取り乱すこともあったが、結局は転院をしてしまった。これは患者様との距離が適切の取れなかっため症状を悪化させてしまったのだ。これ以降、患者様との距離の取り方には最新の注意を払っている。

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