コムスン伝説1
介護や障がい者支援の会社を作るときに「ブランディング」が必要なのかと考えてみた。
1990年代の終わりに「コムスン」ができた。2000年の介護保険開始にあわせて急速に全国展開をしていった。しかし、急展開にマンパワーや顧客数が間に合わずに全国で撤退をした。その後で拠点の見直しをして「廃業」をさせられるまで事業は継続していった。
コムスンは2000年の初頭から全国でCMを流した。新聞広告も雑誌広告も非常に広告費をかけた。そこで悪評と好評が交差する「ブランド」となった。
私はこの会社のセンター長として立ち上げ期に従事した。そのときのことはおって書いていく。
MSWのなかでは「どんな状態でも受けてくれる」という評判がよかった。コムスン側の深夜でも重介護でも受け入れる方針もあった。それ以上に現場のケアマネやヘルパーの熱量が高かった。それに絆されたMSWはいろいろ頼りにしていた。
私も長期入院の患者様を退院のときに退院前からコムスンに連絡を入れて「策」を練った。ケアマネの熱量やその周りの介護事業所も熱量が高かった。長期入院者の退院という難易度が高いことも一緒に片づけてくれた。
こんな現場の努力で「コムスン」は介護事業者の「ブランド」となった。
しかし、不正請求が起きて「廃業」となった。非常に残念なことである。