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退院先探しは初任のPSWには難しい?
私がPSWになって1年くらいして「退院先探し」ができるようになった。
アパート、援護寮(当時)、福祉ホーム(当時)、グループホーム(当時の)、法外施設などなどいろいろあった。
当時の援護寮は大半がどこかの病院の系列でそこの病院の長期入院者を入所させるためのようなところが多かった。そういったところは断られることが多いので数少ない病院が背後にない施設を探した。
当時は民営の法外施設以外の入所までのハードルはかなり高く。宿泊訓練とか体験入所とかいろいろな過程を経て入所にいたるという感じだった。
この場合はPSWが少ない病院では退院支援は事実上できない。これもPSWが少ない病院の退院支援が滞っている理由とされる。これは今でも変わらないだろう。
だいたいPSWは「最後の砦」みたいな施設を知っていて入所させるという方法で退院に向ける。
中には「劣悪」な法外施設を「最後の砦」とするPSWもいる。
こういった「最後の砦」に慣れてしまうととんでもないことになる。
私が2カ所目の精神科病院では新卒のPSWがいた。私より数ケ月前に入職をして私の前任者の子分みたいになっていた。
この新卒さんが78歳の患者様を「援護寮」への入所を進めていた。
私はびっくりした。前任のPSWを崇めていて、私が注意をしてもきかないタイプだった。しばらく推移をみていた。
「援護寮」は就労や自立を前提にして「訓練」をする施設。新任さんは患者様が「編み物がしたいので・・・」という意思を組んで「援護寮」入所を進めたそうだ。
どうやら精神保健福祉士仲間がいて「手柄」を見せたかったようだ。
どう考えてもおかしい。
私なら自立しているのだから年齢的にも「養護老人ホーム」という札を切るだろう。
患者様のストレスが溜まっている状況を見て私は切り出した。
新任さんは「入所相談に乗ってくれているんだから可能性はある。」と言い張っていた。
「『入所相談』はどんな場合でも受けるわけで、全部、入所につながるのではないし、〇〇さんはすでにストレスが溜まっている。これは援護寮ではない。教科書通りにはいかないし、教科書的にも援護寮はおかしくないの?」
といったら激高して、上長のところに走っていった。
上長に状況を話すと納得してくれた。
この後にも明らかにおかしなことがあり、適性部署に配置転換となった。
PSWにとって指導してくれる先輩は大事である。
かくいう私も先輩の処遇をみたり、周りのPSWの失敗をみて、自分なりの方法を見出してきた。
こういった日々の柔軟かつ吸収力でキャリアアップしていかないとPSWはいけない。